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「寄り添う」という意味のコンパッション(949)

思いやりとか哀れみを英語ではCompassion(コンパッション)と言いますが、現在の自分を知るためのマインドフルネスとともに用いると良いとされているものです。

  [注] マインドフルネスとは、現在起こっている経験に注意を向ける
     心理的な状態のこと。2種類のタイプがある。
      仏教的な瞑想に基づくもの= とらわれること無く、
          ただ心を集中して注意を向けて観ること。
      医療行為としてのもの= 宗教的なものをなくして、
          ストレス低減を目的とするもの。

マインドフルネスで現在の自分(あるがままの自分)を知った上で、自分自身を肯定するためのものをセルフ・コンパッション(self-compassion)と言います。それは、「失敗して苦しく感じる時、自分自身に優しく接する」「自分の苦痛を、ありのままに知覚する」という、自分に寄り添うアプローチをとります。

「あるがままの自分を知った上で、自分自身を肯定する」とは、具体的にどのようなものでしょうか。それは、あえて自分を良く見せたいという気持ち(たとえば出身大学や役職などで自分を飾って説明しようとするもの)を排除して、作為の無い自然のままの自分(本来の自分、あるがままの自分)をさらけ出すということです。背伸びしない自分を出すわけですから、心苦しくなく、無理のない心持ちで説明することができます。

では、セルフ・コンパッションをうまく適用するためには、どうすればいいでしょうか。

人の感情は複雑に絡み合う人間関係によって生み出されます。プラスの感情ならばいいのですが、マイナスの感情は悪影響を与えてしまいます。
そこで、心地よい人間関係を作るためには、思いやりや慈しみの心をもって相手に接することが大事になります。バイアスをかけたり、勝手な判断をせずに、寛容な気持ちで接するようになっていなければなりません。
その様になって初めて、思いやりや慈しみを自己の内面に向けて発することができるようになります。

これらのことをうまくやっていくためには、
  敬意を持つこと、
  共感力を持つこと、
  寄り添うという自利利他(自分に+、多にも+)の精神を持つこと

が重要になります。うまくやることができれば、心は穏やかになっていきます。

他者に対するコンパッションと自分に対するセルフ・コンパッションの効果としては、幸福度・満足度を感じたり、他者との関連において心の健康を保つことができるようになります。

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