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書評『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』

オススメ度:★★★★★

【本書の概要】
日本一有名なマーケターで私が敬愛する森岡毅氏がキャリア論について書いた本書。
その辺の自称経営者が書いた薄っぺらいキャリア論とは異なり、質が高く非常にタメになった。
就活を控える学生、または転職を検討しているビジネスマンにオススメの一冊。
尚途中でT(Thinking)、C(Communication)、L(Leadership)型人間の分類と、各々のオススメの職種の記載がある。
自分が典型的なT型人間で、マーケター向きということが分かって納得というか安心した(笑)

【自分が付箋を付けた箇所】
・資本主義の本質は人間の欲である。
「より便利で、より快適な暮らしがしたい」という欲だ。

・需要が高い職能を持ち、かつ”代替が効きにくい人,,の給料は高くなる

・自分の会社から同業界の似たようなポジションで別の会社に転職すると、年収という観点では同じような給料しかもらえない
年収を上げる転職なら業界を変えるべき

・安定を目指すなら今の大企業に入るのではなく、将来の大企業に入らねばならない

・身につけたい職能で配属してくれる会社を選ぶべきだ。
会社から割り振られた仕事を黙々とやり、適当にローテーションされながら、広範囲を知るゼネラリストをつくると言われても、真実はどの領域においてもプロではない中途半端な人材を大量生産させてしまっている。
そんなシステムに人生を委ねたいか?

・これは戦略の真理だが、普通の人と同じようなことをしていたら、普通にしかなれない。
人と違う結果を出したいなら、人と違うことをやるしかない。

【おまけ】
本書の中でブランド・エクイティー・ピラミッドを使用した「My Brand」の設計に関する記載がある。
要は自分を1つの製品としてブランディングするということだ。
下記が森岡氏が20代のまだP&Gにいた際に書いたという設計図だ。

苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」 (森岡毅著 ダイヤモンド社刊)より引用


自分もMy Brandの簡易版を書いてみたい。
転職もする予定なのであくまで現時点での仮のものだが。
また現状の私自身の姿ではなく、あくまで願望込である。

◎Who
ST:同僚たち
CT1:上司
CT2:上司の上司

◎What
便益:
自社のみでなく業界内でも有名な程圧倒的なマーケターとしての能力

RTB(Reanson to believe):
自発性、戦略思考力

◎How
ブランドキャラクター:
①情熱的
②爽やか、感じが良い
③他人との衝突を恐れ無い(八方美人ではない)が、悪い人ではない
④周りに舐められていない

おしまい

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