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平荘湖アルプスの升田山
小野アルプス、加西アルプス、播磨アルプス。ぼくの住む播州地域には、アルプスと名の付く山域がいくつかある。アルプスといっても標高はとても低く、先の3つの中でもっとも標高の高い播磨アルプス・高御位山でさえ304mだ。
標高が低いからと侮るなかれ。山頂や稜線から広がる景色にみな満足すること間違いなしだ。
今回ハイクしてきた平荘湖アルプス・升田山も、山頂から眺める景色は素晴らしいものだった。
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平荘湖アルプスは兵庫県加古川市にある人造湖「平荘湖」をぐるりと囲う低山だ。升田山は平荘湖アルプスを代表する山。播磨風土記の記述によると、その岩場「八十の岩橋」は、80人の神が天と地を行き来した場所とされている。JR日岡駅から水管橋を経て、徒歩約30分で升田登山口に到着する。
鳥居をくぐり、登り始めてすぐお堂に出合う。その奥に続くのが八十の岩橋だ。頑丈な鎖がかけられており安心して登れる。
なにせ標高が105mだから、登山口を出発して30分もあれば山頂に到着してしまう。
山頂には視界を遮るものはなく、360度の展望が広がる。北に平荘湖、南に一級河川加古川と加古川市の中心部が広がり、条件が良ければ播磨灘まで遠望できる。山頂に吹く1月の風は冷たく、上着を着こんで昼食をとった。
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山頂から北西に続く尾根をくだり、加古川ウェルネスパーク方面へ向かう。稜線は灌木に覆われ、木々の間をよく踏まれた登山道が走っている。
途中、いくつもの古墳があった。
升田山の古墳は平荘湖古墳群のひとつであり、加古川下流域最大の、古墳時代後期の古墳だという。
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平荘湖の周遊路に下山し、弁財天神社へと向かう。途中、湖面にはハシビロガモやカルガモなど、多くの水鳥を観察できた。
升田山
標高:約105m
公式マップ:升田山に登ろう|加古川観光協会
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