幸福と収入の関係 「ちょっと不幸」が豊かさへのモチベーションになる
ちょっと質問です。「あなたは幸せになりたいですか?」
もちろんYESですよね。それでは、この質問はどうですか?
2006年、バージニア大学の大石繁宏博士は、
同様の問いかけを
世界48カ国のべ1万人以上にしました。
結果は、幸福の平均重要度は9点満点中8.03。
全12種類の価値観キーワードのなかで
ダントツ1位でした。
なお、他のキーワードは、
「成功」→7.54
「知識・知能」→7.39
「物質的な豊かさ」→6.84
世界は紛うことなき
「幸福至上主義」なのです。
この流れは現在も加速しています。
「人は幸せになるために生まれてきた」
自己啓発がそれを強烈に後押しします。
「100%の幸福」を追求することは
誰も否定できない立派な志です。
しかし、そこで何が待っているか?
極めて興味深いグラフがあります。
こちらは、2005年に発表された
ドイツ社会経済パネル調査です。
横の赤軸の数値は、1984年から1987年の3年間に
回答された現状の生活への満足度及び
人生の幸福度です。
他方、盾の青軸の数値は、それから16年後の
2000年から2003年の3年間における
赤軸の幸福度の回答者の客観的な収入状況です。
一覧でみると衝撃ですよね!
右端の赤い棒にご注目ください。
最高に幸福を感じていた人の
16年後の収入はなんと
調査参加者中【最下位】だったのです!
一方、16年後の収入が高かったのは
中央よりやや上の7.25ポイントの層です。
(グラフの青い棒です)
イギリスでの調査においても
同じ傾向がみられました。
たしかに、100%ハッピーであれば
それ以上求めるものはありません。
お金で心のスキマを埋める必要もなければ
新しい挑戦・学習をし豊かになる
動機をありません。
もし、物質的な豊かさを求めるならば
「少し不幸」「少し現状不満」くらいが
最もやる気になるといえます。
仲間を探すときも、話の内容などから
そうした方を選ぶと良いでしょう。
この問題に正解はありません。
あなたはどう考えますか?
日々の感情を知ることは
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参考文献(P.294~295)
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