『読むだけでフワッと癒やされる本』を読んで。
まさかと思った。
最初に読んだ時は。
それでも、その時の先入観やら色んなものが邪魔をしたのだろう。
何度目かに読んだ時、本当にそんな風に感じられた。
著者の樺沢先生が言われるように、今まで書かれていなかったような、 "本当にメンタルが弱っている人" でも読める本。
そして見ることもできる本。
何なら聞くだけでも良い。
何故なら、一つ一つの項目ごとにQRコードが載っていて、クリックするとすぐにユーチューブの関連動画を見ることができるからだ。
気軽に読めるけれども、そういう意味では深く読むこともできる。
深く知ることができる。
そんな本だけれども、正直自分には、最初の項目、「職場で仕事を楽しむ」を読むのはしんどかった。
"職場" 、"仕事" という文字を見るだけでも。
それでも、「はじめに」では、「順番通りに読む必要はない」、「自分の悩みや心配事に関連する部分から読むといい」とあった。
いつもは順番通りに読まないと気がすまないけれども、思い切って飛ばしてみた。
もう何度か読み返しているけれども、今でも最初の項目はほとんど読めていない。
それでもそれで良いと今は思える。
もしかしたら必要になる時が来るかもしれない。
もうそろそろ最後にしようと思って読んだ今回、今まで素通りにしてきた言葉が目に飛び込んできた。
第5章の9つ目の項目。
もうほとんど最後だ。
何が心に響いたのかは分からなかったけれども、ふいに涙が溢れてきた。
「今のままでいい」わけがない。
自分が強くそう思っているからこそ、本であっても、誰かにそう言ってもらえたことが "救い" だったのかもしれない。
きっと嬉し涙だったと思う。
時間は止まりはしない。
自分も周りも、嫌でも変わっていく。
本当に「今のまま」ではいられなくても、このまま身を任せ続ける生き方も良いのではないかと思った。
少なくとも、無理に抗ったところで良い結果につながるとは思えない。
素敵な本に出会えて、何度か読み返して本当に良かった。
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