【本棚】新米面接官が知っておくべきこと②
こんにちは。てぃんです。
僕は、現在人事部で、新卒採用担当として、あくせく働いているのですが、最近「面接って難しい!」と感じています。
面接を行う側に立ったことで、自分の技術のなさに落胆しています。
そんな中、手を取ったのが、こちらの『「使える人材」を見抜く採用面接』です。
今回は、パート2です。パート1に比べて、より実践的な内容になっています!
ちなみに、パート1はこちら!
前回の復習を軽く触れておくと、面接の手順としては「自己紹介→キャリア・経験のチェック→志望動機のチェック→応募者からの質問」で行うのが基本パターンらしいです。今回は、これらをより具体的に解説していきます。
それでは、内容に移りましょう!
1 内容
1-1 自己紹介について
自己紹介を行う目的は2つあります。
1つ目は、面接の作戦を練ることができるということです。
自己紹介の時に頂いた印象をもとに、面接の流れを組み立てることができます。また、自己紹介を聞いたときに頂いた印象と、事前に考えていた印象とのギャップと感じることがあると思うので、そのギャップを踏まえて、事前に考えていた質問を修正します。
また、応募者の性格やその時のコンディションによって、面接官の接し方を変えます。
2つ目は、会場の雰囲気を和ませられるということです。
応募者はほとんどが緊張しているので、最初のうちに緊張をほぐしてあげましょう。例えば、「緊張しているのが当たり前ですから、気にしないでくださいね」など声をかけてあげるとよいでしょう。
1-2 「キャリア・経験のチェック」の進め方
基本的には、「きっかけ→行動→結果→学んだこと」について聞いていきます。それでは具体的な質問を踏まえて、お伝えしていきます。
① 自走力を見抜く質問
例えば、「これまでに主体的に自分で動いたといえる仕事について教えてください」などはNGです。なぜかというと、聞き方があいまいで、しかも、応募者が想定できる質問のため、用意している答えしか引き出せない。
そこで、履歴書の特定の場面を明示し、どんなことを意識して、何をされたのかを聞くようにする。そして、何がきっかけでその行動をとったのか、そして、何を学んだのかを質問していくことが大切。
たとえば、「この半年で、自分が成長できたと思えるのは、どんなことですか?」「成長できた要因は何だと思いますか?」「自分で意識して変えたことはありますか?」「なぜそうしようと思ったのですか?」などは有効な質問です。
「あなたが仕事をする上でずっと大切にしている信念は何ですか?」「それを日常の行動にどう反映できていますか?」なども自分が何をモチベーションにしているのかが見抜けます。
② コミュニケーション能力を見抜く質問
5W1Hを使って、その人の人とのかかわり方が分かるエピソードを聞き出します。
例えば、「人と関わるのは得意な方ですか?」などの質問はNGです。特異化得意じゃないかを知りたいのではなく、自社が求めるコミュニケーションが取れるかの方が大切だからです。
なので、「毎日の仕事で、どんな人たちと、どんな関わり方がありますか?」「人とやり取りする上で、得意なことと苦手なことはなんですか?」などを聞き、さらに、「苦手な部分は何か工夫されているのですか?」などと聞くと、自分なりにどんなことを意識しているのか分かります。
③ 実行力のある人を見抜く質問
具体的に計画を立てて、周囲を巻き込みながら進めていくことができる人をどの企業も求めております。
例えば、「つらかったことは何ですか?」等は想定問題の一つで、模範解答しか聞き出せない。
したがって、「この1~2年で予定通りに進まず時間がかかってしまった仕事は何ですか?」などのように、具体的にどんな仕事があったのか聞くのがよいでしょう。そして、それがなぜ遅延してしまったのか、そのハードルをどのよう乗り越えたのかを聞いていきます。
○こんな質問でも見抜ける!
・あなたは実行力があると思いますか?それはなぜですか?
・直近の仕事で実行力が行かせたと思うエピソードを教えてください。
・あなたが面倒だと感じるのはどんな時ですか?
・どの仕事をするためにどんな工夫をしましたか?
・なぜそのような工夫をしたのですか?
どんな時にどういう行動をしたのか、具体的に掘り下げていくのが重要です!
④ 課題解決力を見抜く質問
課題解決力とは、与えられた問題を解くのではなく、自分で問題を発見し、クリアする力のことです。何事においても、問題意識を感じながら改善すべきところを発見でき、必要な対策が取れること、それが課題解決力です。
課題解決力を見抜くには、PDCAを意識しましょう。
例えば、「近のお仕事で直面されていた課題は何でしたか?」ときき、それに対して、どのような手順で改善策を導き出したか、その改善策はどのように行い、どんな結果が得られたのかをきき、どのような学びを得たのかまでヒアリングすることが大切です。
○こんな質問でも見抜ける!
・かしらの課題を解決するとき、一番大切なことは何だと考えてますか?
⑤ 成長性を見抜く質問
成長性を見抜くには、意図的に自分を成長させてきたのかが重要です。
例えば、「成長できたと思えることは何です?」と聞くのではなく、「今仕事をする上で、改善しようとしていることは何ですか?そのためにどんなことをしていますか?」と聞き、「なぜ、そのようなことをし始めたのですか?」と行動のきっかけを聞きます。そして、それを行うにあたり、「何か目標を立てましたか?」と聞きます。そうすることにより、目標に向かって、どんな行動をしているのかがわかります。
○こんな質問でも見抜ける!
・目標達成のためにどんなことをしていますか?
⑥ ストレス耐性を見抜く質問
ストレス耐性を見抜くためには、ストレスにどのように対応しているのかを見抜かなければなりません。そのために、具体的には「自分にとってストレスとなる原因を突き止めているのか」「ストレスを逃す方法を知っていて、実践できているのか」が重要です。
例えば、「あなたは、どんなことでストレスを感じやすいですか?」「そのようにストレスを感じた時は、どのように対処しますか?」と聞くことで、ストレスに対し、どのように向き合っているのかを見抜くことができます。
⑦ チャレンジ精神を見抜く質問
チャレンジ精神とは、成功に満足せず、新しい目標を見つけていく姿勢や、困難な状況でもめげずに挑む気持ちがあるということです。
人と比べてどうとかというより、「自分を超えようとしている」ことが大切です。
例えば、場面を限定して、何か挑戦したエピソードを聞き出します。それに対し、何がきっかけでその行動を起こしたのか、を聞き、さらに、「今後はこうしたいというような目標や課題は見つかりましたか?」と成功体験に満足せず、常に挑むべき目標を設定しているのかを見極めます。そして最後に、その目標に対し、どのような行動を今起こしているのかを聞きます。目標に対し、行動ができている人なのかを見極めます。
○こんな質問でも見抜ける!
・その取り組みの中で、困難だった出来事はなんですか?それに対し、どのようにして、どの困難を乗り越えましたか?
1-3 転職理由・志望動機をチェック
これを聞く理由は、会社を辞めずに頑張れるのか、要するに、退職するリスクがあるのかをチェックしています。
ポイントは、転職理由と志望動機を必ずセットで聞くことです。
具体的には、「なぜ転職しようと思っているのか」→「転職して実現したいことは何か」→「その中で、なぜ当社を選んだのか」この流れが矛盾していなければ、自分なりの目的をもって転職・就職しているということになります。
2 気づき
この本を読んで、面接であってもフォームが大切なんだなと感じました!
どんなことであっても、正しい目標に向かって、正しく努力することが重要です。何回か、先輩の面接にも同席させてもらっていますが、こんな面接をしたい!と思える目標があります。それに向かって、正しく努力できるか、これが今後の成長するための必須事項だと感じています!
3 読後のToDo
この本にかいてることは、少しでも多く頭の中に入れて、実践していきたいと思っています。その中でも特に重要だと思った3つを今回の読後のToDoにしようと思います!
1 面接の流れは「自己紹介」→「過去の経験・キャリア」→「志望動機、就活の軸」→「応募者からの質問」ということ
2 どんなエピソードでも、「きっかけ」→「行動」→「結果」→「学んだこと」を聞く
3 5W1Hを意識してきく
今回もとても為になりました!
やはり、実体験で必要だと思った出来事に即した本を読むと学びが何倍にもなりますね!