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共立リゾート 御宿 敷島館 宿泊レポート 

先日、香川県琴平町を訪れ、讃岐のこんぴらさんを参拝してきたのだが…

この旅の真の目的は、共立リゾートの 御宿 敷島館に宿泊することだったのだ。
 
共立リゾートとは、ビジネスホテル「ドーミーイン」を展開する「共立メンテナンス」のリゾートホテルブランドである。
北は北海道から南は沖縄まで、地域の魅力溢れる「癒しの湯宿」と「リゾートホテル」がある。

 香川県の「御宿 敷島館」は「共立リゾート」の四国で初めての宿として令和元年8月にオープンした。

JR琴平駅からのびる美しい石畳の参道には、老舗の讃岐うどん店や、
酒蔵、お土産物店が立ち並ぶ。
その中で、ひと際目をひくのが敷島館だ。

唐破風屋根の重厚な正面玄関に、三階には左右対称な千鳥破風の屋根がある伝統旅館の佇まい。古き良き“こんぴらさん”の風情が漂う。
参道を行く人が「ここに泊まりたいなぁ」という羨望の眼差しで2度3度振り返るような建物である。

参道から見た「江戸時代の伝統的な旅館」は、一歩入ると令和にタイムスリップ!玄関で靴を脱いで上がると、廊下もロビーも畳敷きでバリアフリー。
「和モダン」な空間がひろがっている。

「敷島館のちょっとお節介」と題した冊子

四国にはお遍路さんをもてなす「おせったい」の文化があると言う。
「敷島館」でも様々な嬉しい「お節介」が用意されている。

例えばウェルカムドリンクのほか、お部屋には琴平名物の「灸まん」。
さらに貸切風呂は、なんと4つ。空いていれば24時間予約不要ですぐに入ることができる。こんぴら参りで785段の石段を上り下りして疲れた足腰を癒すには、もちろんサウナ付きの大浴場も気持ち良いが、家族でゆっくり貸切風呂に入るのも最高だ。
湯上りどころには、アイスキャンディ!
食事までに時間がある場合は「おしのぎ」としておでんのサービスもある。
 
そして、いよいよ夕食の時間。

この日のメニューは前菜に、香川の郷土料理「鯖てっぱい」と牡蠣の茶碗蒸し。

お造りは、カンパチ、マグロ、タイラギガイ。
タイラギはサクサクした食感で甘みが強く、私はホタテよりもタイラギの方が好きだ。さらにフグの炙りも絶品。

この時期最高に美味しい「寒鰆」の幽庵焼き。

メインは「黒毛和牛の麹 出汁鍋」。
敷島館の隣にある酒蔵「金陵」の麹を使ったしゃぶしゃぶだ。
白みそとバター仕立ての出汁は濃厚でありながら上品で、お肉の美味しさを際立たせる。敷島館特製のポン酢をつけて味変も楽しんでほしい。

料理長からの“心ばかり”の5品

ここでも、お節介ポイントがある。
お品書きに“心ばかり”と書かれた5品の料理。
若鳥のオリーブ焼き、アナゴの天ぷら、じゃが芋饅頭、
クリームチーズとドライフルーツのサラダ、そして茶ぶり海鼠ポン酢。

これら“心ばかり”の5品は、なんと食べ放題!
特に海鼠が美味しかった。海鼠は、日本酒の味が分からなければ、なかなかその美味しさを理解できない食べ物の代表格だと思うが、これなら子どもや海鼠初体験の人でも美味しく食べられるだろう。
料理とお酒を楽しんでいる間に、締めの「蟹釜飯」がグツグツと炊き上がる。

お腹いっぱいになった後は、部屋に戻ってゆっくりしても良し。
4種類の貸切風呂と大浴場で館内湯めぐりを楽しむのも良し。
夜の参道を散策しても良し。

思い思いに時間を過ごし、時刻は午後10時半。
冒頭で触れたが、ここ「敷島館」は、ドーミーインを展開する「共立グループ」の旅館である。
ドーミーイン名物と言えば…そう!「夜鳴きそば」
これを楽しみに、出張ではドーミーインを選ぶ方も多いのではないだろうか。

あっさり醤油ベースの鶏がらスープに、もッちもちのちぢれ麺のラーメンは別腹。ご当地アレンジとして、すだちの果汁をちょっとかけてもサッパリして美味しかった。

共立リゾート「御宿 敷島館」の“心づくし”のおもてなしに感動しきりの旅となった。


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