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JRにお客さんを奪われがちな阪急京都線の小さな駅
総持寺駅は、阪急電車で乗降客数59位。
お隣の富田駅よりランキングは下である。
以前は逆に総持寺の方が多かった。
なぜ、逆転したかというと、2018年の
JR総持寺駅開業により、阪急総持寺駅利用者
がJRに流れたからと推察される。
ここからは、大阪府茨木市になる。
■なぜJRに利用客を奪われ気味?
日中のダイヤを見ると、総持寺から大阪梅田方面は、
毎時6本(10分毎)確保されていて、必ず隣の茨木市駅で
特急・準急に接続する。
所要時間は、特急で大阪梅田まで乗り換え時間を入れても
21分前後である。
一方の、JRは普通電車が15分に2本。
約8分間隔。
大阪駅まで普通電車で乗り換えなし19分程。
あまり所要時間は変わらない。
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朝ラッシュ時が大きく異なる
朝のラッシュ時が大きく異なる。
阪急は、準特急または通勤特急に茨木市で
接続している。
ただ、朝ラッシュ時は、速度が遅く
特に淡路駅周辺での列車渋滞があり、
時間がかかる。
JRは、普通が5分に1本でそのうち半分の
10分に1本は隣の茨木で快速と接続。
この快速は外側線を走行すること、
外側線は直後に新快速が追い上げてきているので
快速は懸命に逃げる。
このため、JR総持寺→大阪は昼間より圧倒的に
速い14分程度で着く。
この差が通勤利用が多いことで
差がつくのではないかと思われる。
なお、通勤定期はJRの方が安く、通学定期は阪急が
圧倒的に安い。
なお、京都方面は、到着地が異なるため
純粋な比較がしにくい。
■西の総持寺
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この駅は、「総持寺前」として開業。
駅近くの西国35番札所総持寺から名称をとった。
神奈川県にも京急に「総持寺・花月前」という
駅がある。
なお、両お寺とも宗派が違うらしい。
■JRに新駅が開業
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この辺りにJR総持寺駅ができた
2018年、JR総持寺駅が北側にできた。
駅同士は見えていないが、
1本道で繋がっている。
このJRの新駅はエレベータ会社の
フジテックの前である。
かつて、JR総持寺駅前には(駅がなかった頃)
同社のエレベータの実験棟が建っており、
遠くからでも目立っていた。
同施設は、滋賀県彦根市に移転しており、
JRの米原ー彦根間で見ることができる。
■大学前
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阪急総持寺からは遠いものの、JR総持寺からは
徒歩圏内に追手門学院大学
のキャンパスが完成した。
この土地はかつて東芝の冷蔵庫の工場だった。
かつて、あった東芝の工場の屋根の形が近鉄西大寺車庫
とそっくりだった。
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かまぼこみたいな形が特徴
■まとめ
・阪急総持寺駅は、JR総持寺に客を奪われがち
・阪急は、通学定期は安いが所要時間が長い
・通勤定期利用者で梅田方面へはJR利用しがち
・かつてフジテックのエレベータ試験塔はランドマーク的存在
・船みたいな形の大学は追手門。元東芝の工場跡地