虎の子の「しらさぎ」のグリーン車に乗る
特急「しらさぎ」は、北陸の金沢と
滋賀県米原あるいは名古屋を
結ぶ特急列車です。
米原で東海道新幹線と接続することで
首都圏と北陸の往来に活躍する列車です。
そんな「しらさぎ」号で活躍する車両のうち、
1本だけ異端児が混じっています。
これは、比較的新しい車両で
2005年に作られた車両です。
他の「しらさぎ」編成に比べたら
約10年ほど若い車両です。
その車両に偶然乗れたので
違いや1本だけ混じっている経緯をご紹介します。
1本だけ異なる
つばめ:最近の記事はおかしなタイトルが多いね。
すわろう:この車両は、681系でなく
「サンダーバード」用と同じ
683系といいます。
ただ番号は8000番代といってちょっと
大きい数字です。
つばめ:1本しかないわけ?なんでこれだけ特別なの?
すわろう:そうなんよ。
実は、現在の「しらさぎ」編成は
元「はくたか」用車両ということは
前回説明したよね。
在来線特急の「はくたか」は
JR西日本・北越急行・JR東日本の3社を
跨いで走る特急列車でした。
JR東日本は走る距離がごくわずか
だったこともあり、新車を入れる投資は
できないでいた。
JR西日本・北越急行は681系という高速性能を
有した車両に揃ったのにJR東日本は
旧国鉄車両で甘んじていた。
つばめ:北越急行もJR西日本と同じ681系を
所有していたの?
すわろう:そういうわけだよ。ただ、色は異なって
いてピンクをベースにしたオリジナル
塗装をしていた。
「スノーラビット」っていう
愛称だったよ。
つばめ:わーかっこいいね。
でJR東日本は681系を作らなかったの?
すわろう:この時、すでに北陸新幹線が
金沢まで延伸することが決まっていて
それ以降のことを考慮すると
JR西日本ベースの車両がいいね、
って話になり、JR東日本受け持ち分の
車両も北越急行が作ることになったの。
つばめ:もしかして、その分がこの車両?
すわろう:そういうことなんだ。
この時、JR西日本の車両は681系の新造が
終わっており最新の683系に合わせて
製造したので1本だけ浮いた
存在になっちゃったってことなんだ。
さて、グリーン座席の心地
つばめ:このグリーン車はどうだった?
すわろう:実は、このグリーン席を備える車両は
この1両しかないんだ。
これはほぼ同時期に作られていた
「サンダーバード」用車両と
同じものを使ったんだけど
「サンダーバード」用車両は
リニューアルされて座席は交換されて
しまいこのシートには
お目にかかれないんだ。
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