都会なのに昼間全く列車が来ない路線に乗る
兵庫県神戸市にあるJR和田岬線。
兵庫駅と和田岬の1駅を結ぶ路線。
主に和田岬周辺の工場に勤務する
通勤客が利用。
じゃ、日中はどうしているの？
工場の休みの日は？
■兵庫駅ってどんな駅？
この和田岬線は、なかなか、面白い路線だ。
場所は、神戸市兵庫区。
JR山陽本線の兵庫駅が始発。
周辺は、大きな建物やマンションなどがあり
非常に賑わっている。
新快速は止まらないものの、快速は停車する。
兵庫駅の山陽本線、（JR神戸線）のホームは
高架にあるが中二階に位置するような場所に
和田岬線のホームがある。
ここから出発する。
■沿線風景
ここから列車に乗り込むと、すぐに本線と
別れて左にカーブしていく。
右側には、川崎重工の工場がある。
ここでは、国内外の鉄道車両の製造を
行っている。
完成した車両を発注元の鉄道会社に運ぶのに
JR貨物が使われることがある。
その際、この和田岬線の線路を活用する。
ゆっくりと工場地帯の中を進むと
間もなく終点和田岬に到着する。
■改札がない駅
ホームからそのまま道路になり
信号付きの横断歩道となる。
じゃ、おカネどうやって払うのか？
それは、兵庫駅にある
和田岬線用の改札機がある。
ここで切符を通すかICカードを
タッチすればよい。
先述通り、列車の来ない時間帯には
この改札は閉鎖される。
■地下鉄と客の取り合い？
和田岬駅周辺には工場は多数あるが、
普通に街として形成している。
そうすると、日中は列車は来ないと
かなり不便なんじゃないかと思われる。
心配無用。
すぐ近くに神戸市営地下鉄海岸線が
走っている。
これに乗ると、兵庫駅には行けないが、
神戸の中心地三宮に直接行ける。
かつては、神戸市がJRに和田岬線の
廃止をお願いしたほどだ。
そう、地下鉄海岸線はかなりの赤字路線で
少しでもお客さんを増やしたいからだ。
ただ、地元住民の反対により廃止される
ことなく今でも営業している。
■どんな電車？
車両は、最近変わった。
少し前まで関西地区での通勤電車のお古の
旧国鉄型の車両が使われていた。
ただ、減便などの影響によりJR神戸線などで
活躍する普通電車のリニューアル
されていない車両に置き換わった。
さらに昔は、下り電車（和田岬行き）から
見て右側にしか扉のない車両が
使われていたこともある。
■ダイヤ
今のところ、平日は１７往復（朝7往復夕10往復）
休日はわずか２往復しかないダイヤである。
遠方からはちょっと乗りにくい路線ではある。
■まとめ
・和田岬線は、通勤時のみ走る路線。
・兵庫ー和田岬1駅
・新車両の運搬にも使われる
・本数は少なく遠方からは乗りに来にくい
・かつては座席をとぱらった片側にしか扉のない車両も
・地下鉄が近くを走り神戸市が廃線を願い出たことも