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Photo by
tetsupara
VIPライナーは、なぜ成功したか?~「バス会社らしくないバス会社」を読んで~
皆さんは、夜行バスを利用しますか?
私は、特に新幹線や飛行機との価格差が大きい
区間で利用します。
それは、特に首都圏ー京阪神ー福岡都市圏
かなと思っています。
今では、ツアーバスから大きなバス会社に
成長した会社の物語です。
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【平成エンタープライスの成功】
■貸切バス屋からスタート
主に、インバウンド向け(1990年代)の
事業でスタート。
今ほどインバウンドが多くない時代。
それでも、儲かった。
■公共のバス・支援学校のバス
なかなか、受注をとれなかった。
競争入札としながら、実質随意契約だから。
それでも半額ほどで受注をとる。
■高速ツアーバス参入
4列の通常観光バスで激安で
過当競争だったが、割と高級。
■新高速バスに
ツアーバスの事故が相次ぎ、
新高速バスに移行が義務付け。
ここでは、停留所の設置に奔走。
早朝・夜間の駅前利用だけでも
既存のバス会社はあまりいい顔せず、
苦労する。
■VIPラウンジの発展
主要路線のターミナル駅の近くに
構えている。
当初は待合室みたいな感じだったが、
サービスを拡充。パウダールーム、
クローク(コインロッカーの代替)
レンタサイクルまで。
また、パウダールームには高級化粧品も
常備。女性のニーズをつかむ。
このラウンジにバス停を設置許可を
得ることもできた。
バス利用客でない一般人も有料で開放。
■事業拡大
今では、観光業全般。
ツアーバスを始め宿泊施設も営業。
さらに介護事業も行っている。
■現状は?
東京-名古屋・京阪神を結ぶ高速バスを
「VIPライナー」として運行。
【感想】
単に、高速バスだけの会社ではなくなっている。
もちろん、ニーズの市場調査、
マーケティングもうまく行っている印象。
ただ、高速夜行バスを利用する際に、
ラウンジを使わない場合はちょっと
割高な印象は否めない。
4列のバスに乗っているときに、
皆で一斉にリクライニングするのは、
遠慮しなくていいから👍