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タイパ・コスパ思考からの脱出

全然追えていなかったが、いつの間にか「タイパ」という言葉が流行っていた(?)。
タイパとはタイムパフォーマンスのことで、時間対効果を指すらしい。
コスパと同じ略し方ね。
こういう言葉ができると、自然と意識するようになるから不思議よね。


”ながら〇〇”をやめる

かつては流行りの言葉に踊らされがちな若者だった。
新しい言葉は使ってみたくなるのよねー。

”より一日を効率的に、効果的に過ごしたい”と考えると、まず何かを同時にすることを思いつく。
家事をしながらオーディブル、運動しながらPodcastなど、何かをしながら何かをしたくなる。
それで時間を得した気分になるのよね。
例にもれず私もいろいろやっているのだが、、結局たいした効果もなく終わることが多い。

家事くらいの単純作業であればいいけれど、これを仕事でやろうとすると効果はほぼゼロ。
”〇〇しながら✕✕”。
つまり〇も✕も集中できていない。
まさに二兎追うものは一兎も得ず。
〇が単純作業だったとしても、✕の記憶はほとんど残らない。
〇が大事なことであればあるほど、✕をせずに集中した方がいい。

ここ数年で特に耳が忙しくなった。
PodcastやYouTubeをながら聞きする時間が増えたりオンラインMTGが増えて、単純に耳が疲れている。。
イヤホンを長くつけていると耳が痛いし、ずっと何かしらの音を聞いているので頭も重くなる。
挙句の果てにはYouTubeを見ながらゲームをしたりして、結局無駄で疲れるだけの時間を過ごしたり。。
なんだこれは。
技術の進歩をこんな風にしか使えていないのが悲しくなる。

結局のところ一つのことに集中するのが一番

マルチタスクに憧れて、自分でもできると思っていた時期もあった。
なんちゃってマルチタスク。笑
脳はそんなに都合よくできていないし、シングルタスクの方が集中できるのは当たり前だ。
というかマルチタスクと見せかけて、短い時間でシングルタスクを切り替えているだけらしいよ。
切り替えの度に脳に負荷がかかるので、ただ非効率なことをしているだけ。
稀に本当の意味でマルチ対応できる人もいるらしいけど、確率的にも自分がそうだとは思わない方が良い。
そういう人だって集中した方が効率がいいんだから。

映画館の方が集中できるのは、スマホも見ずに、体を動かすことも制限された中で映画と向き合うから。
家で配信された映画を観たのとはまったく異なる没入感がある。
YouTubeだって何かしながらよりも、ちゃんと見た方がおもしろいし記憶に残る。
ただでさえ今の生活に慣れて、集中力が低下しているのを感じている。
時代に逆行するようだが、これからはコスパやタイパを意識せず、ひとつのことに集中する時間を作りたい。
集中した時間が一番タイパが良いと思うから。

ちなみに今一番集中できるのは読書時間かな。
目は文字を追いかけて、体も動かせない。
耳から何かを聞くことはできるけど、意味があるものは本が読めなくなるから無理。
BGMならいいけれど、それも集中すると入ってこなくなる。
特に小説に没入できたときは、映画館から出てきたときような倦怠感を感じるのよね。
それがたまらなく好き。
そういう時間を増やしていこう。
集中したいなら、あえてアナログを選んだ方が制限があっていいのかもしれないな。

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