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鯛だけじゃない!渦潮にグルグル巻かれて育った「鳴門わかめ」の魅力
鳴門と言ったら渦潮がまず頭に浮かびます。この世界最大級と言われる渦潮にグルグルと巻かれて揉まれて筋骨隆々となった鳴門の鯛。六角精児さんが人気TV番組「呑み鉄本線日本旅」で「良質なゴムを食べているようで」と感想を述べているのを見て以来、気になっていたんですよ。
そんな折、昨年2023年6月に鳴門を旅する機会を得て、六角さんが訪れたお店「あらし」に行ってきました。
注文したのは「鯛つくし膳」。鯛のお刺身、鯛の釜飯、鯛のアラ味噌汁と、めくるめく鯛体験をできるお膳でした。お刺身は、噛んでも噛んでも撥ね返してくる弾力で、渦潮のパワーを存分に感じることができました。
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で、こちらで出される鯛のアラ汁にこれでもかと入ってきたのが、個人的にはダークホースだった鳴門わかめ。
わかめって味噌汁の具とか酢の物に使われる、ちょっと脇役のイメージしかなかったんですが、鳴門わかめは堂々と主役をはれる実力の持ち主でした。
鮮やかに美しいグリーン。口に含むと絹のような滑らかな舌ざわり、噛むとシャキシャキした食感があり、ほんのりと甘味を感じる味わい。鯛のアラの旨味もあって、釜飯の丼を上回る大きな器にたっぷりと入っていたわかめをあっという間に食べてしまいました。このアラ汁ではわかめが主役で、鯛はわかめを美味しく食べさせるための脇役になっているという感じでした。
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後日、近所の温泉サウナで聞き込み調査したところ、ダークホースだと思っていたのは私の無知故であり、四国の人なら「鳴門わかめ」の美味しさは広く知られるところだという事がわかりました。まぁ、そうでしょうね。
あれから半年以上が経過した先日、スーパーで「鳴門わかめ」を見つけました。この土地に引っ越してきてから2年目となりますが、昨年2月には気づかなかった「鳴門わかめ」。意識していないと見えてこないものなんですね。
パッケージには「早取り 新物」とも書かれています。鳴門わかめの旬は2月から3月上旬で、その時期に採れたわかめは「新わかめ」と呼ばれるそうです。今では保存技術の向上により通年食べる事ができるようになっているようですが、スーパーでは旬の食材としてこの時期だけ扱っているようです。
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早速買ってきて、お味噌汁にしてみました。出汁は煮干し、パートナーとしてネギを入れてみました。「あらし」で食べたわかめは柔らかい葉先だけが入っていた記憶でしたが、今回買ったわかめには厚さ2mmにもなろうかという茎部分も入っていました。この茎がまた肉厚で美味しい。葉先のシャキシャキ感も「あらし」での体験を思い出させてくれました。
スーパーでは鯛のアラは通年販売されているので、次回「鳴門わかめ」を見かけたら、それこそ「あらし」で食べた鯛のあら汁を再現してみよう!と夢が広がりました。
鳴門の渦にぐるぐる巻かれて逞しく育った鳴門わかめ、機会があったら是非、食して頂きたい一品です。
食べログ「あらし」の記録では、他に食べた物や値段なども記載しました。よろしければ、ご一読くださいませ!
★ 『鳴門わかめの味噌汁』
<材料 2人前>
鳴門わかめ 130g
長ネギ 15cm
にぼし 3本
味噌 適宜
<作り方>
鍋に水と煮干しを入れてわかす
沸いた1の鍋にネギの白い部分を入れる
ネギが柔らかくなったら味噌で味付け
3にわかめとネギの青い部分を入れてひと煮立ちしたら火をとめる
お好みでエクストラバージン・オリーブオイルをかけても美味しい
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今回買ったわかめはボイルされている物だったので、最後に入れて温める程度にしました。火を入れすぎるとシャキシャキした感じがなくなると思います。さっと火を通して食感を楽しんでくださーい!