ジコ坊の食べてるあれ
映画もののけ姫に出てくる美味そうな「あれ」の正体なんだろな。の一席。
もののけ姫に登場しますジコ坊(赤っ鼻のおっちゃん)。
彼が、とあるシーンで、グツグツと大鍋でつくっている「あれ」。
茶色でとろみのある「あれ」。
なんであんなに美味そうに見えるか分からない「あれ」。
正体不明の「あれ」。
私は、雑炊かおじやではなかろうかと踏んでおります。
なぜこんな枕からはじまったかと申しますと、先日八百屋で見つけた立派な小松菜でつくった雑炊が「あれ」に見えてしょうがなかったから。
低気圧で気怠かったり、食欲がわかないよぉ。酒の〆は優しいやつをおくれなんて日に染み渡る「あれ」いってみましょうか。
本日は、「米を洗う」ひと手間を加え、雑炊レベルを一気に上げましょう。
さて、「小松菜」「ごはん」「味噌」「水」をご用意ください。
材料
小松菜を食べやすい大きさに切る 適量(今回は写真の分量)
ごはん 茶碗1杯分
味噌 スプーン1.5〜2くらい
水 ごはんが浸るくらい
作り方
1、味噌を土鍋に塗りましょう(気分から高めていく我が名はジコ坊!)
なんかジブリ感があっていいなと思う工程。私はノリノリで塗りたくりました。ちなみにこの工程はなくてもよし。
2、味噌を炒める
弱火にて、焦がさぬようじっくりから炒りしていきます。香ばしさをだす。ジコ坊の気持ちになる。
3、米をサッと洗う(今日のヤマ)
雑炊をつくる際に意外と活躍してくれるのがこの工程。
ごはんの「ぬめり」を取って味染みをよくしてくれるのです。
面倒な場合、またはドロッとした感じがお好きな方は省いて大丈夫です。
4、水とごはんを土鍋にイン
味噌汁であんだけ煮立たせるなと申しておりますが、今回はグッツグツ強火でいってやりましょう!あまり煮すぎるとやわやわになるので、サッと火を通していきます。
5、小松菜を豪快に
小松菜をどさっといれて一煮立ち。サッと混ぜれば出来上がり。
6、あの世界に想いを馳せていただく
ジコ坊になりきって、暗闇の中で、そりゃもう美味そうに平らげる。
以上。
今日のツボ
・雑炊はぬめりを取るために「水洗い」のひと手間を
藪から棒に。
ジブリの中で仮装をするなら、ジコ坊かかま爺。はたまた平成たぬき合戦ぽんぽこの亡霊になったタヌキ。
これまた藪からスティックに、去年の夏の思い出を。
キャンプの帰り道。
突如現れたシシガミの森みたいな景色に悩殺され、窓全開でもののけ姫ごっこをした。
ひと様の。しかも、むちゃくちゃイケてる車の中から、叫びまくる友人と私。
なんとも、はた迷惑な奴らである。
が、これはきっとオコトヌシに頭をやられたせいだと確信している。
「そなたたちはシシガミの森に住むと聞く、古い神か?」
お後がよろしいようで。
(追記)
友人から自作したというマスクの写真が送られてきた。自ら描いたジブリ界きってのいい男アシタカがあしらわれていた。最高。
食べたいものをつくる人 高橋 拝。