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プリント:減災教育 -震災の記憶-
日本は災害大国
2011年。
未曽有の大震災が東日本の広域を襲った。
私は大学3年生の春休み。
後に世界でも大々的に報道され、映画化される程に有名となった福島第一原子力発電所から約20kmの実家で教採の勉強に励んでいた。
地震もさることながら、津波は海岸からおよそ6km地点までのすべてを破壊した。
地震発生から72時間後、今は亡き祖父の軽トラックに揺られ海に近い祖母の実家を訪ねた。
引き潮によって平野から流れついたであろう大木が川を占拠し幼い頃、両親とともに遊んだ海辺の公園にかかる橋は分断され、残された柱にはどこから来たのか、布団がかかっていた。
かつて家があったと想定される野には馬の死骸が放置され、乱れた白髪が印象的な老婆がうずくまって泣いていた。
かつて、秋には、たわわに実った稲穂が、金色の絨毯を広げていたであろう水田は、濁った泥水と誰かの日常で使われていた「モノ」で、満たされていた。
かつて豊穣の地だった田に真っ白な防護服を 全身にまとった警察が、一列に並んでいた。
棒状の何かを手に持ち 上下に動かしながら 歩を進める。
田の底に沈んでいる遺体を探していた。
その後も避難したりなんだりと、色々ありました。そのうち、震災の体験談として記事にしたいと思います。
最近の教育現場において、防災教育から減災教育へと移行しています。各自治体においても、地震や津波を想定した避難訓練や地域と連携した防災訓練を行っているかと思います。
何にせよ、災害に対する備えは万端にしておきたいところです。
どこかの誰かの何かの足しになりますように。