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〜たかふみ〜 TakaFumi
2023年3月28日 08:41
2.樽を棲家とする足るを知る者の歓喜
2023年1月13日 17:10
物心ついたら、言葉の砲弾のもと、戦場にいた父と母はとてもシリアスな喧嘩をひっきりなしにしていた。2人の妹たちとその中で、肩よせ合って、なんとか生きていた。隣の県の母の兄である家庭の従兄弟の夫婦仲は睦まじく感じられた。吾ら一家の住んでいる県の生まれ故郷の北方の県の家庭も様様だった。母は10人兄弟の末娘だった。類稀なる言語センスを持っていた彼女は、夫である吾ら3人兄妹の父の悪口
2023年1月13日 09:51
プロローグ これは何処にでもいる唯一の男の物語もし、あなたが女性で、自分とは無関係の話だと、感じたとしても、ちょっとだけ、読み進めてみて欲しい。多分、幼少期の不仕合わせは、誰もが体験してるに違いない。人は自身の両親の轍を踏むまい、と想いつつ、同じ過ちを犯してしまいがちな存在であるらしい。「親父みたいなよ〜、酒呑みなどには──」という歌のフレーズがあるが、幸いにして、自分は酒がなく