
マーケティングはこれだけ!コラム⑨ 自社をつぶすには?
こんにちは、Tak@外資流マーケティングです。
いきなりですが、自社を潰すにはどうしたら良いでしょうか。
もし、自分が競合他社にいた場合、あるいは完全に新規参入だとして、自社を潰しにかかることを想定してみてください。
これは私も時折、考える思考方法です。
ある意味SWOT 分析の脅威や弱みを考えるものと同じではありますが、うちの製品または会社を潰すには?という問いかけは、脅威や弱みを超越する強烈なインパクトのある一撃について考えます。こうなったら当社は、市場から退場を迫られかねないというものです。
最大の取引先が競合他社製品を扱うことになったら。
もっとも重要な仕入れ品の供給停止となったら。
性能上優位であったがそれを凌駕する製品が現れたら。
自社はコスト優位性があったのに、他社がそれを遥かに上回る投資力でコストダウンを図ってきたら。
皆さん、自社または自社製品の潰し方、分かっていますか?
その時になってから手を打つのではなく、その前から大きな危機がそこにあるものとして準備することが重要です。
また、既に市場のなかで歴史あるビジネスを行ってきた日本の会社、いわゆるJTCなどにおいては、良くも悪くも遺産が多く、ゆでガエル状態になっていることがありまず。
自社がこれまでやってきたビジネス構造、スキームを否定することが出来ず、新たなビジネス構造やスキームを打ち出すことが難しくなってしまうことが非常に多いです。
例えば、既存販売流通を守るために、オンライン販売を積極的に実施出来ないというようなことも私自身も実際にありました。
自分で積み上げてきたものは、自分で崩せなくなり、そうこうしている間に、守るものが無い新規参入者が破天荒にやってくるのです。
このような場合の対応策のひとつは社内ベンチャーです。
完全に会社を切り分けて同じビジネス領域で新たな事業を立ち上げていくやり方になります。
NTTドコモさんのこのやり方は非常に優れていると思います。『社内マネーの虎』という感じでしょうか。上記のように既存に囚われない自由な発想で事業ができることに加えて、ベンチャースピリットのある人材流出を防ぐことも考えているでしょう。
会社をつぶせ、というタイトルは過激ですが、それぐらいの発想で一度、自らの事業を考えてみては如何でしょうか。
お読みいただきありがとうございました。