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日本人の『人の容姿を笑う悪習』はまだ存在しているのか

こんにちは、taigaです。

最近の日本の状況はあまり分からないが、今は僕が日本に住んでいた頃よりもずっと多様性が発達・認知されて、『これはおかしい』と声をあげる著名人・一般人が多くなってきている印象だ。

今日はそれについてちょっと考えたことを書いてみたい。

人の容姿をこき下ろして笑う風潮に対して、やめようという動きが高まっている

日本のテレビ番組・お笑いに関しては、ここ最近すごくモラルが高まっている印象を受ける。これは本当に素晴らしいと僕は思う。

(まあ中には『本当は何も分かっていないが、叩かれるとヤバいので何か炎上しそうな過激なネタを封印しているだけ』という人もいると思うが)

昔は僕も典型的な日本のギャグ・コメディ・お笑い番組が好きだった。

共演者の容姿を『〇〇に似ている』『ちょっと残念な〇〇』などとイジって観客の笑いを取る定番のスタイルで、僕は普通に笑っていた。
それがどことなく的を得ていると、若かりし頃は「うまい!」と思ったものだ。

だけど、そんな僕でも「それは流石にやりすぎだろう」と引くほどに、過激なお笑いテレビも沢山あった。

『イジる』という名前で大義名分を得ただけの、もはや『イジメ』に近いものも多かったと思う。
(出演者の表情を見て「ああ、笑ってるけど本当は傷ついているんだな」と思う事もあった、そういう時はそれ以上見るのが嫌で、チャンネルを変えていた)

今でも時々、テレビ番組・お笑いで炎上したと言う話も聞くが、それでも最近は昔よりは減ってきているような気がする。

たまに耳にする「最近のお笑いはつまらない、昔の方が良かった」という声について

だが、今でも時々、昔から芸能界にいる有名人、あるいは一般視聴者で「最近の笑いはつまらない、気を遣いすぎる。昔の方が良かった」などという声を聞くことがあると思う。

確かに、いつの時代にも、そう言う人はいる。
芸能界だけではなく、分野を問わず、そう言う人はいる。

だけど僕はやはり思うのだ。
仮に今までがそれでOKだったとしても、それは単に今まで『ヤバいことが禁止されていなかっただけ』なのだ。

なかなか上手い例え話が見つからないが、かなり極端に書いてみると、

『今まではパンを盗んでも怒られるだけで済んだが、今度からは警察にお世話になってしまう。ああ、昔は良かった。できればあの頃に戻りたい』

こんなイメージだと思う。

それだけ、人の容姿をこき下ろしたり笑ったりするのは、簡単に笑いは取れるし面白いかもしれないけれど、本当はすごく失礼で、本来やってはいけないことで、普通に訴えられる行為だったのだ、ということだったのだ。

演じる側も、それを消費する側も、今までOKだったものが少しずつNGになっていくと、窮屈に感じるのは当たり前だ。
しかも、価値観アップデートをするのは、傷つくし、辛いし、腹が立つものだ。

だが、それはもう時代の流れなのだ。
昔は刀を持って人を斬っていた時代があったが、今は流石にダメだろう。それと同じなのだ。

『本来ダメだったことが、当時たまたま色んな条件が重なって可能になっていただけだった』と割り切って、その先に進むしかないと思う。

人を傷つける笑いじゃなく、みんなが幸せになる笑いの取り方はきっと無数にあるはずだ。そういうのが増えていくと、誰も影で泣かないで済む上質なお笑いができるんじゃないかな、と思う。

この記事を最後までお読み下さいましてありがとうございました。 これからも皆さんにとって興味深い内容・役立つ情報を書いて更新していきますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。