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マイ仏像

おはようございます。肥前歴史研究家(自称)のひとみです。
相互フォローワーのnoter、千世さんの記事「「見仏記」を読んで知った寺社めぐりの新たな楽しみ方」にインスパイアされ、無性に仏像のことを書きたくなったので、今日は仏像の話を書きます。

*インスパイアされた千世さんの記事はこちら。


この『見仏記』読まれた方も多いと思いますが、私はこの本のみうらじゅんさんには大変親近感を持っています。
なぜなら、何を隠そう私も小学生の頃から仏像が好きで、百科事典の「飛鳥美術」「白鳳美術」などの項目にある仏像コーナーをウットリ眺めている風変わりな娘だったのです!

実家は浄土真宗、しかも分家で当時は仏壇もなく、幼稚園はカトリック系の幼稚園で「天にまします我らの父よ・・」というお祈りを毎朝していた
私。そして生まれは長崎市内なのですが、ご承知の通り、長崎は江戸時代初期に禁教令が出るまでキリスト教が盛んな地域だったため古いお寺や仏像は殆どありません。
・・そんな私がなぜに仏像に惹かれたのか?今もってわからないのです。

さすがに変わった趣味だと気が付いていた私はいつしかその気持ちを封印し「普通の女の子」として振る舞うようになりました。
そう、振る舞っていたのです。
(だって変だよね、仏像が好きとか・・「普通」に振る舞わないと、友達も彼氏もできないもんね。)

そんな私が『見仏記』を読んだのは20年くらい前のこと。
みうらじゅんさんは、それまでの私の頑なだった気持ちをガラガラと崩してくれました。
もういい年した大人なんだし、好きなことは好きだと言ってもいいんだ!
と思いました。

以来、家族旅行で奈良の大仏を見に行く、と嬉しそうに語る私にリアクションに困った上司から「そう、大仏様ね・・まぁ、キラキラして綺麗だし・・(;^ω^)」と(ややピント外れの)感想をいただいても気にもせず、仏像やお寺や史跡を巡るようになったのです。

仏像のどこが好きかといいますと・・信仰の対象と言うより美術品として観ている面が大きいのかもしれません。その表情やしなやかな衣の襞、優しく添えられた手、全て美しいと思うのです。色が塗られた仏像よりも(仏像は本来、色彩鮮やかに彩られたものらしい・・)色がはげ落ちた方が感じが良い。巨大な仏像を仰ぎ見るのもひれ伏すような感覚が味わえて良いし、等身大の仏像には親しみを感じる。イケメン(イケ仏)なら猶良し♥

かくして、私が観た中で好きな仏像ベスト3を挙げるとこんな感じでしょうか。

1 東寺講堂帝釈天半跏像
2 円成寺大日如来坐像(運慶作)
3 真木大堂大威徳明王
  *1,2はほぼ同点、甲乙つけがたし


*文句ナシ!のイケ仏、東寺講堂帝釈天半跏像。

東寺の帝釈天坐像。2019年開催の「特別展 国宝東寺」にて撮影。


*運慶作の若々しい、美しい円成寺大日如来坐像はこちら。


*『見仏記』で知り、国東半島にある御堂へ観に行きました。田舎の御堂にある国宝級の仏像群に驚きました。真木大堂大威徳明王はこちら。

http://www.makiodo.jp/budda.html


九州在住ゆえ、私は意外と有名な仏像をまだ観ていなかったりします。
今後観てみたい仏像を順不同に挙げると

・興福寺阿修羅像
・渡岸寺観音堂十一面観音像立像
・中宮寺菩薩半跏像
・聖林寺十一面観音
           ・・等々(まだある)

でしょうか。皆様、写真等でお馴染みの有名な仏様ばかりですけどね。
特に、『見仏記』でみうらじゅんさんおススメの渡岸寺十一面観音像はいつか必ず観に行きたいと思います。

*渡岸寺観音堂十一面観音立像はこちら。


奈良にある有名寺院は、とにかく境内が広くて歩かないといけないんですよね。
足が元気なうちに観に行きたいです。

では、本日は仏像の話でした。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。


*仏像に関連して、運慶について書いた過去記事はこちら。


*伊豆まで運慶仏を観に行き、観れなかった失敗談はこちら。


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ひとみ
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