破壊
どこかで整えなくては。
どこかで休まなくては。
どこかで自分の脳みそに、蓋をしなくては。
肉体が、この闇雲な集中と没頭と過活発に、そろそろ着いてこれなくなってきた。
脳みその方も、果たして正常に自分がやっていることを把握できているかと言うと、それもよく分からなくなってきた。
この異常な過活発が、年明け2日から始まって1月12日明け方5時に失神した時点で、本当はもう限界に達したんではないだろうか。
睡眠を忘れ、食事を忘れ、入浴を忘れ、排便をするための服薬も忘れ、そして お父さんとの会話も忘れた。
そんな状態で、今日の15時、ヘルパーさんが来て起きた。
実に11日間も、私はこんな有り様で来たのだった。
それでもまだ、動こう 動こうとしてしまう。
もう眠いのに、もう疲れているというのに、体は麻痺して痺れがあるというのに。
スイッチが切れないのだ。
それでこうやって音声入力をしている。
自分が焼き切れてしまう前に、どこかで休みを取らなければならない。
ところが 今はもう むしろ、この「異常なほどの過活発」が、やめられないほどの快感ですらある。
何かに取り憑かれたかのようだ。
休みなく何かをし続けること、失神するまでやり続けること、頭のどこかがランナーズハイになって、そうやって「日常」を壊していく。
仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事。
私の過剰な発信のスイッチは、肉体も脳みそも日常も壊していく。
やるべきこと、いの一番にやるべきこと、「原稿の着彩 あと2ページ」。
これが出来ないくらい疲れ果て指先が麻痺し、本末転倒なことになってしまった。
私はいつ止まるんだろう。
いつ日常に戻るんだろう。
いつお父さんを見るんだろう。
いつお父さんと会話するんだろう。
このところ、お父さんは ずっと付き合ってくれて、私が活発になっている明け方3時4時、インスタントラーメンを作ってくれたり、サンドイッチを作ってくれたりする。
私は 黙々と それを食べ、そして お父さんと会話もなく、お父さんを見ていない。
だから今日は、今夜は、お父さんと過ごそうじゃないか。
お父さんをちゃんと見て、お父さんの血圧をちゃんと計り、お父さんと会話して、笑おうじゃないか。
私の「日常」で最も必要なものは、最も大事なものは、それじゃないのか??
次から次と、言葉は頭から溢れてくる。
その間 お父さんは沈黙である。
私は音声入力 というツールを使っているからである。
私の没頭と集中は、お父さんを黙らせる。
こんな苦行を延々と、お父さんに強いていいのか?
私は自分で自分の大切なものを壊している。
この11日間、ずっと だ。