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親子で回想法をするコツ③/「質問」まずは興味があることから

今回は「具体的な質問」について。



まずは自分が興味があることを

親子で回想法をするときにおススメするのは、まずは自分(聴き手)が興味のあることから質問してみること。

親子での回想法は義務でも仕事でもありませんので、全く興味のないことを聞いても自分自身が楽しめないし続けることが苦痛になってしまいます。

回想法をする目的は人によって異なると思います。

親子のコミュニケーションのひとつとして。認知症の予防。レクリエーション。親のことが知りたい。ファミリーヒストリーが知りたい。介護や重要な選択をするときの参考にしたい……などなど。

どれも大切で重要なことですが、無理をする必要はないんじゃないかと考えています。今は地域や施設で行っている場所もあります。そこを利用してもらう手もありますし、友達や仲間同士で盛り上がれれば一番ですよね。

自分がツラい時に興味のない話を聴くって結構大変です。ゆとりのある時にやればいいと思っています。

それらのことが前提で、どんな質問があるか考えていきましょう。

親がよく話していたこと

以前より親がよく話していた思い出話を改めて深掘りしてみる。

人が同じ話を何度もする理由は、

・自分にとって大切な思い出だから

もしかしたら、人生で一番キラキラしていた時期だったかもしれませんし、苦労はしたけど重要な意味を持つ経験だったってことも考えられます。

・本人が伝えたいことを理解してもらえていないという感覚

自分に置き換えてみて、分かってもらってないと思うと何度も繰り返し話してしまう事ってありませんか。私はそのタイプです。一回、話を遮らずよーく聞いてみると本人はすっきりするかもしれません。

記憶の扉を開ける初めの質問

一方で、時系列で聞きたいなと思っているときの初めの質問はこれ。

「一番古い記憶は?」

ちょっと思い出してみて下さい。もやもや~とした記憶の中に、かすかに(ひとによってははっきりと)思い出す初めの記憶は何ですか?

思い出せる始めの記憶は、大体4歳以降と言われています。もしかしたら、胎内の記憶があるという人もいるかもしれませんね。

これが、古い奥の奥の記憶の扉を開ける質問になります。

まずは周囲の環境から

次に、小さい頃のこと・小学校のこと、と順番に質問していきます。途中、原家族のこと(親や兄弟、祖父母)も聞いてみると良いと思います。

その時のコツが、周囲の環境から思い出してもらう事です。生まれ育った家の間取りや周囲の風景、校舎や校庭、登下校の道など。なるべく具体的に。図や絵に起こしてもいいですね。

そこから、本人や生活について聞いていくとスムーズです。

思い出すきっかけを提供する

口頭で質問する方法以外にも、物や写真、風景を見ながら、懐かしいな~と思い出してとりとめもなく話すのも楽しいですね。

懐かしい歌を一緒に聴いたり歌ったりするのもいいですね。歌は時を超えて心を温かくします。

回想法をしている以外の時間も大切

記憶が刺激されると、回想法の時間以外にもポッポッと懐かしい思い出が浮かんでくるようになります。その時間も楽しんで大切にできるといいですね。そして、次の機会にその話を聞いてみるのもいいでしょう。


具体的な質問例は以下のサイトを参考にしてみて下さい。

一人で思い出すと嫌な記憶でも、分かりあえる人と思い出すと「あれも思い出の一つ」になるかもです😊 無理はしないが一番です👌


次回は最終回「エンディングノートと回想ブック」です。

コツ①と②はこちら ↓↓


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