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2025年に読むべき哲学書10選:思考の扉を開く名著 part.1

ChatGPTに提案されたテーマで文章を書いてみるシリーズの第一弾。今後シリーズ化されるのかは未定だが、まずは書いてみる。古典的な哲学書だけではなく、広く思考を刺激する本、という括りで考えてみる。

1. 『呪いの時代』, 内田樹, 2011, 新潮社

人間の生命力を根本の部分で衰退させる言葉のことを「呪い」と呼ぶのであれば、いまの世界は呪いにあふれているのではないか。メディアも、日常生活のなかでの自分達の言説も、その多くが聞いていて純粋に疲れる。そんな時代にあって、どのようにすれば呪いを解除することができるのか?それは「祝福」することによってであろう。世界の美しさを歌い上げること。そんな祝福に満ちた言説がもっと世の中に流布しても良いのではないか。

2. 『資本論』, カール・マルクス, 2024, ちくま学芸文庫

分断の時代だとか、新し戦争前夜だとかと言われ、世間は妙に騒がしい。どうやら世界は歴史的な分岐点に来ているようだ。それでも僕たちは毎日、浮かない顔で通勤電車に乗って職場に向かう。そんなやるせない日常のからくりを一回、上から眺めてみようと思ったらまずはこの本。「経営者マインドを持て」って言われたところで、労働者である限りは搾取される対象でしかない。一度、自分の置かれている状況を突き放して認識しない限りは、自分の人生をどうデザインしていくのかなんて考えられない。

3. 『「いき」の構造』, 九鬼周造, 2003, 講談社学術文庫

かっこいい生き方をあきらめることを「おじさん化」と呼ぶのであれば、自分も相当に危ない路線に来ているなと思う。そんな中、そもそも「かっこいい」って何だっけ?ということを考える際に必読なのが本書。出版されたのは1930年。著者の九鬼周造がヨーロッパに滞在中に書かれたらしい。九鬼が提唱する「いき」の構成要素は、端的に言えば「媚態」と「意気地」と「諦め」。確かに、意気地がなくて諦めの悪いやつにはあまり近づきたくない。意気地は武士道の理想主義にその起源を持ち、諦めは仏教の非現実性を背景とするとのこと。そんな「いき」なあり方を目指してみるのも悪くない。

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