炎の第三次ソロモン海戦:第1章 危機線上のガ島基地 ~ 4.南太平洋海戦
(「3.火の海」からのつづき)
4.南太平洋海戦
ヘンダーソン基地は、なおも悲鳴をあげねばならなかった。八艦隊のつぎには、前進部隊が登場した。十五日の朝、重巡妙高*1、摩耶*2および二水戦*3が、わが支援部隊の隊列から抜け出た。そして夜十時、三たびヘンダーソン基地に二十糎砲弾を射ちこんだのであった。
ガ島の総攻撃は、二十二日深夜と予定された。砲撃の効果に目をまるくした陸軍側は、総攻撃当日の午後一時まで砲撃の続行を希望した。十七軍*4につつかれたラバウルの八艦隊司令部は、