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只見線のあるまちにて2022/04/22

はい、今日は天気予報通り午後から晴れてくれました。

本当は昨日、只見線に乗って柳津の円蔵寺に行く予定だったのが、どうにも体調がすぐれなくて、今日行こうとしたところ、昨夜の雨で桜がほとんど落ちてしまっていたのでした。

そうなると体調以前にモチベーションも上がらず、もういいやとふてくされて寝てしまったのでした。

夕方、ドラッグストアに買い物に行くときに嫌でも桜を見るのですが、もうすでに散っていて、あぁ今年もやっちまったよと気分まで落ち込んでしまったのでした。

全くもって「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」なんていう古今和歌集だかなんだか忘れましたが、そんな歌を思い出すのでした。

まぁ来年があるさと自分に言い聞かせ、もしかしたら例のウイルスも収束して、桜の下でレジャーシートを敷いて酒盛りができるかもしれないと前向きな気持ちでいきたいと思ったのでした。

と言うことで今日もまた昔の写真を引っ張り出してきました。

2008年4月22日、一眼レフを買ってから1か月の写真です。

梅佳代大先生ご愛用のプロフェッショナルモード(Pモード)ですらない、オートピクチャーモードを使っているのと、キットレンズを使っていて収差がひどいなと今さらながら思うのでした。

それでは、いつも通り生暖かく見てやってください。


・農サイド(2008/04/22)

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今日は午前中から写真を撮りに出かけることにしたのです。と言ってもいつも通り会津本郷駅なのですが、珍しいことにお客さんがいたのです。もうすぐ上りの只見線が着くこともあって、線路を渡って向かい側から撮ることにしたのですが、どうやらお客さんはプランターに熱心なようだったのです。


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定刻通り只見線が着くと、プランターを眺めていたお客さんは車両へと入っていったのです。お客さんを乗せるとキハ40はエンジンをふかし、車両の上の排気口からは黒い煙がもくもくっと出てきます。あと数駅で終点へつくことに、いつにも増してエンジンをふかしたんじゃないかと思えたのです。


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上りの只見線が発車すると次の只見線までは3時間近く時間があくことになります。僕は線路の向かい側からホームへと戻り、遠くに見える大好きな三角形の山と給水塔を眺めていたのです。その時、遠くに見える踏切を一台の車が通り過ぎようとしていたので、とりあえず撮ることにしたのです。


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さっきの上りの只見線に乗って行ったお客さんたちが真剣に眺めていたのはなんだろうかと思って、ふとプランターを眺めてみたのですが、これといって何も変わり映えのしないチューリップだったのです。まだ2つ3つしか咲いていないのですが、なぜだか白い花から先に咲いているようなのです。


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そう言えば会津高田駅は三角屋根の下にツバメが巣を作っていたっけなと思い、ここ会津本郷駅も同じつくりなのだから、ツバメの巣の跡でもないかなと思って通気口のあたりを眺めてみます。ツバメの巣の跡はないようでしたが、これから巣作りの季節にできないこともないだろうと思ったのです。


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桜も咲いていることだし記念に桜を入れて会津本郷駅を撮ろうかと思ったのですが、まだこの時はオートピクチャーモードで撮っていたので、背景がボケるとか何とかなんて言うのは全くわからなかったのです。ただ、撮ってみたプレビューを見たら駅舎がボケてる、そんなことに軽く満足したのです。


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駅舎の外観を撮ると次は駅舎の中を撮ることにしたのです。禁煙のステッカーの貼られた窓から外を見ると、さっき撮った桜の木が見えます。じゃあ、こっちの中からも桜を撮ってみようと思ったのですが、桜をよく見えるようにすると駅舎が暗くなりすぎたりと露出に苦労することになったのです。


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駅舎内から桜を撮ることに露出で格闘した後、もうこれでいいやと半ばあきらめて撮るのをやめて外に出るとエンジン音が聞こえます。と言っても自動車ではないしと思ったところトラクタのようでした。そのトラクタが満開の桜の下をゆっくりと走り抜けていく姿を撮らずにはいられなかったのです。


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午前10時台の只見線を撮った後、しばらく駅舎や桜などを撮っていたのですが飽きて一旦家へ帰ることにしたのです。そして夕方になると、また只見線を撮りに駅へと向かったのですが空は黄金色へと変わっています。しばらくして只見線が到着すると、本郷の学生たちがぞろぞろと降りてきたのです。


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いつも通り上りの只見線を撮り終え、発車するのを見送るのですが、いつも左側に見えるはずの磐梯山が今日は見えません。まぁいいかと思い後ろ姿を撮っていると、右側に木の電信柱が見えます。今まで気にかけてなかったけど、もしかしたら夏にカブトムシでも採れるんじゃないかと思ったのです。


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下りの只見線が来るまではあと20分ほどあります。ホームで撮るのも悪くはないなと思ったのですが、桜の木を入れたかったので、向かいのホームへと移動することにしたのです。そう言えば、ここらにはホタルがいるそうだけど、このホームからも見えるのかなと夏のことを考えていたのです。


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そんなホタルのことを考えていて、あやうくホームから落ちそうになり、あぶなかったと安心していると、下りの只見線がやって来たのです。カメラを向け写真を数枚撮っていると、窓から腕を出している学生さんがいます。まだ夏日には早いのにな、そう思いながら発車するのを見送ったのです。


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向かいの使われていないホームから駅舎のほうへと戻ると、駅舎の窓に夕陽が綺麗に映っています。なんだか、その下にあるプランターのチューリップまでもが夕陽に当てられて綺麗な花を咲かせそうな気がします。今度来るときには、もっとチューリップも咲いててくれよ、そう僕は願ったのです。


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カメラのレンズの収差確認だなんて、一眼レフを買って1か月の僕にはわかるわけもなくて、ただ記録に撮っていた写真を見て、あとになって収差してると気づいているのです。それにしても、こんな看板がつけられたあとにもいたずらがおさまらないのは、なんとも悲しいことだと思うのです。


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会津本郷駅で下りの只見線を見送ると、僕は家へ帰ろかと自転車を走らせたのですが、途中大川の堤防で、あと30分後に来るであろう下りの只見線を待つことにしたのです。それにしても、あの遠くに見える網はなんだろうかと考えていると、下りの只見線がやって来る音がかすかに聞こえたのです。


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なんだか、只見線を中途半端に撮っていたせいか、物足りない感じがします。西の方を眺めると太陽がぽっかりと浮かんでいます。あと数十分ほどは暗くならないな、そう思った僕は大川の堤防を自転車で走ります。そうして太陽が沈んでから、今夜のメニューを考えながら家へ帰るのでした。


今日はここまでです。

「いつまでもあると思うな桜と紅葉」という大事な格言を忘れていました。

それにしても今年は桜が満開の時期が短すぎるような気がするのですが・・・気のせいでしょうか。

なんだか最近、眠いしやる気は出ないしでどうにもなりません。

なにか楽しい被写体でもないか考え中です。

でも結局、只見線に戻って来るんだと思うのですが。

気分を切り替えて只見線沿線の田畑の風景を例年通り撮っていきたいと思います。

そろそろ3000文字なので終わりにします。

それではまた。


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