只見線のあるまちにて2021/04/30

今日は会津線の会津田島から西若松までを、面倒くさがりの自分にはピッタリの車内から撮影してみようと思う。あくまで個人的な感想なので、読んでくださる方も同じ思いをされるかどうかはわかりません。それではいってみたい。

ご存じの通り会津は福島県である。東日本大震災、同じ年の豪雨、2か月前の福島県沖地震、本当に何が何だかわからないくらい災害が起きている。そんな福島県としては「来て」というのが本音だが、コロナの影響もあり「どうぞどうぞ来てください」とは言いにくいのも本音である。

運賃表の上に流れる行先表示も、只見線と同じように途中で途切れてしまっている。やっぱりタモリ倶楽部に出ていた、どこかの大学の鉄研の言う通りシャッタースピードが影響しているのだと思うが、そんなことで何回も撮りなおしていたら、ちょっと不審者に思われそうで、できないままでいる。

いかにも田舎らしい雰囲気のある写真が欲しくて、適当に撮っていただけの写真。近くに駅が新設された地区だと覚えているが、利用している人はいるのだろうか。でも鉄道が通っているだけ、ど田舎ではないのだろうと思う。会津線が第三セクターになってからは、駅の増設やらで頑張っている。

いかにも魚が釣れそうな川。おそらくイワナやヤマメが釣れるのだろう。

トンネルに入った瞬間、ドンという音がする。窓に映った背景を見ても客が乗っていない。そう言えば会津田島で浅草発の特急から乗り換えている人がいたが、3人程度だった。今日が平日のせいなのかもしれないが、やはりコロナで自粛している都会の人もいるのだろう。

ちょっとばかりおかしな写真。見る人が見ればわかってしまうのだろうが、窓に映った景色を撮っているので、運転席が右側にあったり、車掌さんが左側にいる。行先表示板もローマ字でTONOHETSURIが逆方向になっていて、まるで鏡の国に迷い込んだようで楽しい。

塔のへつりで一組の男女が降りていった。この季節に塔のへつりで何が見れるだろうか考えてみたが、思い浮かばなかった。ただ川岸の削れた、へつり部分を見ることはできるなと思った。自分は中学の頃に行ったのを最後に行っていない。今年は紅葉を撮りに行こうと思って、毎年時期を逃している。

塔のへつりを発車して一個目の橋梁の上から下の川を眺めると、塔のへつりの気分がなんとなく味わえる。紅葉の時期などは橋梁の上で徐行運転をしてくれるのだが、今もそういうサービスはやっているのだろうか。

運行方向左手に水力発電所が見えれば、湯野上温泉もすぐだ。水量発電のパイプは国道の下を通っており、自動車で通ると山側にパイプが見えるが、子供のころは怖くて、通り過ぎる前に自分で自分を勇気づけたものだった。今でもパイプは怖いが、とある小さな水力発電所に行くことがある。

湯野上温泉に到着。降りる人は片手で数えられるほど。連休のなかびだとはいえ少ない気がするが、やはりコロナの影響なのだろうか。車内アナウンスで大内宿へはこの駅で降りてバスを使ってくださいと流れる。黄色の古いボンネットバスは今でも現役なのだろうか。

下郷と会津若松の間にある人造湖の若郷湖。下郷と会津若松から一文字ずつ取って若郷湖になったらしい。いつ見てもきれいな光景だと思うが、若郷湖ができる前の国道も記憶に微かに残っている。

自分は見たことがないのだが、TVアニメ「ノラと皇女と野良猫ハート」と芦ノ牧温泉駅がコラボしているらしく、トロッコ列車にはキャラクター絵とアニメの名前が描かれている。

この写真が露出不良なのは、なぜか露出不良におそわれてしまい、修理に出してもレンズが悪いみたいなことを言われて、直したのだか直していないのだかわからない状態。今日使ってるレンズは他のカメラでは問題なかったのだが、昨日今日と露出不良を連発してくれている。

まもなく自分の降りる駅の西若松である。やっぱり行先表示板の「西若松駅です」が上半分しか表示されていない状態になってしまう。シャッタースピードを遅くして、連写モードできちんと写っているところを狙うしかないのだろう。

会津美里町本郷地域にある向羽黒山城跡。目の前には阿賀川（大川）が流れているうえに山肌が断崖絶壁では、こちらから攻めるのは無理だろう。自分はそんなことを考えながら、目の前を通っていく軽トラを追いかけているのである。やっぱり軽トラのある景色は最高だと思う。

西若松駅まで数分になったところで、線路わきに菜の花が咲いているのを見つける。けっこう長い距離に生えているので、自生のものというよりは誰かが蒔いたのであろうと思う。これを見て、ちょっとばかり会津線も撮りに来るかと思ったのだが、GWは天気が悪い様子で残念である。

西若松駅へ到着し、いつものように自転車置き場に行くと、自分の自転車が元の場所にあったのですぐわかった。途中ドラッグストアで食料を購入し、坂道をあくせく登りながら家に着いたと思い前を見ると、なにやら看板が立っている。怖いもの好きな方は拡大して見てほしい。

GWのなかびだったせいか会津線は空いていたが、きちんと自粛している人もいることに安心した。次に乗るのはお盆になるだろうから、それまでには感染者の数も大幅に減っていて、オリンピックもできていることを願うばかりである。今日はこれでおしまい。