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只見線のあるまちにて2010春vol.1

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今日はなにやら町中で催し物がある様子。とりあえず手っ取り早いところで七日町方面に行ってみます。新しいスポットができた落成式をおこなってるようで、彼岸獅子やら音楽ライブやらとめでたい行事で騒がしい様子。彼岸獅子を見たことのなかった自分にはどことなく怖い感じのする獅子たち。でも獅子踊りを見てるうちにその機敏な動きに感心せずにはいられないのでした。

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獅子踊りが終わると登場したのが紙芝居屋さん。題目も会津らしく什の掟(じゅうのおきて)ー「ならぬことはならぬものです」で有名な子供たちの決まり事ーの演目。年長者の言うことは絶対に聞かなければいけませんとの一言に、自分には絶対無理だなと諦めてしまったり、高校時代に白虎隊の霊を慰めるために飯盛山で剣舞を舞ったことを思い出しました。あの時剣舞を教えてくれた高校の先生や同級生はどうしてるだろうかと思い返してみたり、ちょっとばかりセンチメンタルな気分になってしまいました。

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七日町の落成式を見終わったあと、どこへ行こうかぶらぶらしていると向こうのほうからノスタルジックな乗り物がやってきました。広田タクシーの宮沢賢治のグスコーブドリを模したバスですが、これがまたレンガの道路に似合っているのです。アスファルトの道路では出せない音ーどう表現したらいいか難しいのですがーが興味をそそります。

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そのレンガの道路独特の音を奏でる乗り物をつい追いかけたくなり、ズームレンズで追いかけてみます。そう言えば広田タクシーは宮沢賢治シリーズのバスを走らせていたよなと思いつつ、2年前鶴ヶ城で桜の夜景を撮った時に写っていたのは、別のクラシックバスだったけど、何種類もあるものだろうかとちょっとばかり興味がわいてくるのでした。

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バスを追いかけるのをやめたころ、近くの四つ角にあったのは何やら民芸品のお店でした。なにかぶら下がってるなと思って近づいてみると草鞋にウサギか何かの物体がついたもの。うーん、なんだろうと思いつつもっと近づいてみると左手に何か見たことのあるものが飾られていました。あっ、斎藤清の版画だと思いつつ、そう言えば自分もこんな感じの写真を撮ったことがあるような気がして、なんだ父親が正月早々つぶれかかった曲がり屋の写真を撮らせたのは柿の木があったからかと納得したのでした。

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4月を目前とした休日には人盛りができていて、あちこちで行われている催し物にもお客さんがいっぱいです。バスを追いかけ斎藤清の版画を見つけつつ歩いていると、今度は野口英世青春広場にたどりつきました。あぐりカフェー「会津の農家とキッチンをむすぶ」と旗に書いてありますーが行われています。ちょっとばかりおなかのすいた自分には何があるのか興味がわいてきました。

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農家や農業組合が営業しているお店が多い中、ちょっとばかり毛色の違ったお店がありました。セブンイレブンー言わずと知れたコンビニですがーが何を出品してるんだろうかと思い見てみると、会津名物ソースかつ丼でした。そういえば前にも喜多方ラーメン売ってたよなと思いつつ、今夜の食事はかつ丼がいいかなと、だいぶすいてきたお腹をちょっとばかりなだめすかすのでした。

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あぐりカフェをあとにして次の場所を探し探し歩いていると、なにやらまた民芸品のお店がありました。でもなんだかちょっとばかり様子が違うようで、その原因がペコちゃんにあるのはすぐに気づいたのですが、なぜそこにペコちゃんが置いてあったのかも知りたい気がして・・・店頭ではお客さんがそんなペコちゃんなど気にならない様子で、店先に置かれた商品を眺めているのでした。

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今日の最後は興徳寺で行われているイベントにしようと自然に足はそちらのほうへと向かいました。途中神明通りを渡るのですが、自分が高校生だった時CDショップだったところが女性下着のお店に変わっていました。時代の流れでしょうか、近くの廃業したデパート跡に大型レンタルショップが入ってしまったので仕方のないことかもしれません。高校生当時、メガネが嫌でメガネをかけないでお店に行ったら、文字が見えなくて大変な目にあったことを思い出して懐かしく思うのでした。

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興徳寺に向かうと「あいづ手づくり市」の看板が出ていたのですが、もうお腹がすいて写真どころではありません。とにかく何かを撮って帰ろうと思ったところ面白いものを見つけました。子守りの人が足りなかったのでしょうかプラスチックケースの中に入れられた子供。別段これといってぐずっている様子もなく見ているこちらとしても安心しました。さて自分も狭いアパートに帰って今日一日の疲れをとることにしましょう。

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「只見線のあるまちにて」なんてタイトルをつけといて只見線を出さないのも、ちょっと期待外れの人もいるのかなと思って、やっつけ仕事で跨線橋の上から夕方の只見線を撮ってみることにしました。もう、お腹がすいて限界です。アパートに帰って夕ご飯にすることにしましょう。

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