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ストレッチ

 子供の頃は柔軟だった身体も、歳を重ねるごとに身体全体が徐々に硬くなってしまいます。小さい頃は身体を目一杯使って遊んでいるので、遊ぶ事がストレッチの代わりになっていたのですが、大人になるにつれて動く機会が減ってしまう事が身体が硬くなる一因です。また、ある関節はよく動くが、ある関節はほとんど動かないなど、動きに偏りも出てきてしまい、それが慢性痛の原因となります。
 ストレッチは気軽に始められる運動です。これをきっかけにストレッチを運動習慣にしていきましょう。


ストレッチをより効果的にする3つのこと

①ゆっくりと伸ばす
②全可動域を動かす
③伸ばした所で力を入れる

①ゆっくりと伸ばす

 ストレッチをする時、「硬い」「痛い」と感じると、どうしても力が入ってしまいます。そしてその時、おそらく息が止まってしまっているでしょう。ストレッチをする時は力ずくで無理矢理伸ばすのではなく、息を吐きながらゆっくりと伸びるところまで伸ばすように心がけましょう。力を入れなくても筋肉は少しずつ伸びていきます。

②全可動域を動かす

 ゆっくりとストレッチした次は、そのストレッチ姿勢までスムーズに伸びるように、筋肉が伸びる感覚を養いましょう。太ももの裏のストレッチで例えるなら、ゆっくり息を吐きながら前屈をして、1度身体を戻し、もう1度先ほどの姿勢まで前屈する。これを繰り返すと、ももの裏の筋肉が伸縮を繰り返し伸びやすい筋肉になっていきます。

③伸ばした所で力を入れる

 これは、お相撲さんの四股踏みをイメージしてください。股を開き、腰を落とし、グッと踏ん張る。この最後の踏ん張りで、股関節はこの姿勢まで踏ん張れると身体で覚えます。そうすると、普段の生活の中でも股関節を開いたり、深く曲げられるようになり、ストレッチした可動域が維持されやすくなります。

最後にひとこと

 身体は動きを覚えます。ここまで伸ばしても大丈夫、ここまで開いても踏ん張れる、バランスが取れるなど。これは運動学習と呼ばれ、運動学習が進むと普段の生活に汎化されやすくなります。
 ストレッチをする時は力ずくではなく、ストレッチされている感覚や、ストレッチした状態で踏ん張れる感覚など、身体の声に耳を傾けながら行いましょう。そうする事で、ストレッチがより効果的なものになる事が期待できます。


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