体重だけではわからない
体重は減った方が良い思いますか?それとも、増えた方が良いと思いますか?ほとんどの人が減った方が良いと思っている人が多いのではないですか?では、筋肉はどうでしょう?減った方が良いと思う人はほとんどいないでしょう。
体重は筋肉量や体脂肪量をはじめ、ミネラルなど全てを含んだ値になります。体重の増減は一つの指標になりますが、それだけでは何が増えて何が減ったのかはわかりません。中には、体重を減らさない方が良い体型や、むしろ増やした方がいい場合もあります。体重は軽ければ良いわけではないことをお伝えします。
体重の増減だけではわからない
①軽くても要注意「かくれ肥満」
「かくれ肥満」は体重は軽いけど、体脂肪率が高めの人が該当します。言い換えると、筋肉量が少ないがために体重が軽いということです。筋肉量が少ないと基礎代謝も低くなるので、今後肥満に傾いていく可能性が高いです。
この体型は筋肉量を増やす必要があるため、体重が重くなることは問題ありません。ただ、筋肉が増えたのか、体脂肪が増えたのかは確認しておく必要があります。
②重くても心配ない「アスリート」
特にパワーの必要な競技のアスリートは、体重が標準範囲をはるかに上回っていることが多いです。一般の人でも筋肉質な体型の人は、このような傾向があります。
重さの要員は筋肉量が多いためなので、この筋肉を減らしてまで体重を軽くする必要はありません。体脂肪量がどの程度かを把握して、標準より多いようであれば、体重を減らすことを考えていけば良いでしょう。
③筋肉 or 体脂肪 ?「標準体重」
少しお腹が出て、皮下脂肪が気になり出したけど、標準体重の人が、3ヶ月運動を頑張りましたが、体重は変わりませんでした。この場合、成果はあったでしょうか?なかったでしょうか?運動量が足りずに体重が変わらなかったかもしれません。しかし、筋肉が増えて、体脂肪が減ったから体重が変わらなかったのかもしれません。これは標準体重に限らず全ての人に当てはまるので、筋肉と体脂肪の増減の確認をしていきたいですね。
最後にひとこと
体重の増減だけではわからないことが多いです。体組成計で筋肉量を計測するか、体脂肪率から体脂肪量を計算するなどして、筋肉量と体脂肪量の増減を把握しましょう。そうすることで、運動や食事など生活習慣の見直した時の、効果を見る指標になります。