📚アドラー心理学で変わる学級経営からの学び①
みなさん、こんにちは、旅人先生Xです。
今日は、以前読んだ、赤坂真司さんの著書「アドラー心理学で変わる学級経営」からの学びについてご紹介します。
長くなりそうなので、3つに分けて投稿します。
今回は、その①です。
学級経営とありますが、子どもに関わる人には、特にオススメの記事です。
目次は以下の通りです。
1⃣アドラー心理学を部分的に適用する
みなさんもご存知のアドラーさんの紹介がありましたので、引用致します。
アドラーは、人は皆平等であるという意識を持ち、力で子どもをおさえつけるのではなく、心からの信頼をもって子どもに接する教育をすることで、自由で平等な世界を目指した。
心からの信頼をもって、子どもに接する教育、とても素敵だと思います。
アドラー心理学は、教育現場では不適切な行動への対応で有名になったようです。
著者の赤坂さんは、
学級経営においては、アドラー心理学は、クラスを健康な状態には保つことに役立つ。
といったことを述べています。
また、赤坂さんは、
アドラー心理学は、とても幅広く奥深い理論体系のため、限定的に適用していくことになる。
とも書いています。
その言葉の通り、アドラー心理学をそっくりそのまま適応するのではなく、アドラー心理学の要素を上手く活用していくというスタンスだと私は、読んで感じました。
あれこれツギハギに取り入れるのではなく、アドラー心理学をベースに日々の子どもとの接し方を改善していくイメージで捉えていくと良いのではないかと思います。
2⃣現状打破できない状態について
子どもも大人も、よくないパターンから抜け出せない場合は、「行動を変える勇気(やる気、意欲)がくじかれている」状態になっているといえる。
よくないパターンが続いてしまうという状態は、子どもの成長にとって望ましくないと思います。
そうなってしまうと子どもでなく、そこに関わる大人にもよくない影響がどんどん波及していきます😢
あまりメリットが感じられない状態です。
でも、それが続いていしまうのはなぜなのでしょうか。
そうした良くないパターンが続いてしまうのは、
【変える労力や努力<現状を我慢する】みたいな状態
に陥っているからと言えそうです。
何かを変えるために頑張ったり、力を使ったりしようという気持ちより、現状を我慢してやりすごせばいいやという気持ちが勝っている状態ですね。
個人的な意見ですが、まずは、自分が置かれている状態を把握して、「我慢すればいいや」という気持ちを「現状を変えるために行動しよう」という気持ちに変えていけるようにしていくことが大切だと思います。
3⃣目的論について
行動の理由は原因だけではない。
そしてアドラー心理学は人の行動の理由を原因に求めない。
目的に求める。
それが目的論。
ここでいう目的論とは、人の行動の理由を目的に求めることと言えそうです。
逆に行動の理由を原因に求めるのが原因論。
簡単な例で言うと、
✅のどが渇いたから水を飲む 原因論
✅渇きを潤すために水を飲む 目的論
という感じかなと思っています。
目的論は原因を追及していくわけではないので、悪者探しになりにくいことがメリット
だと思います。
赤坂さんは、
目的論は即効性がある。
と著書で述べています。
また、赤坂さんは、
人の行動の理由を考えるときに原因を求めしまうことは、私たちの癖になってしまっているといっても過言ではない。ここに落とし穴がある。
と言っています。
これは、耳が痛い。
生徒指導の際だけでなく、様々な場面で意図せずに「なんで?」等と言って、子どもの行動を考える時に原因を求めてしまいがちです。
「どうしてこんなことしたのか。」といったニュアンスの言葉は、子どもに関わる多くの人は口にしたことがあると思います。
私もそのうちの一人です。
原因を問うことは、いつも悪いわけではないと思います。
原因を問うことは、原因を特定する場合には有効な手段となりますが、よくわからず仕舞いになってしまうことも多いように感じます。
原因を探っても複雑に絡み合う人間関係の中のトラブルのため、たどり着いた原因に妥当性があるかが不明確。
そのため、リスクが伴う。【原因論の場合】
目的論の立場に立つと、目の前の子を困った子から困っている子に大人の認識を変えることができると思います。
子どもに声を掛ける前に、目的論を上手く活用できているか、自分の認識について振り返ってみると良いのではないかと感じています。
💌読んで下さった方々へ
最後までお読みいただきありがとうございます。
目的論は、大人はもちろん、子どもとのコミュニケーションでも大いに役立つと思います。
ぜひ、次回の記事や書籍も見てみてください。
この記事の内容が、どなたかのお役に立てば幸いです。
これからも学校現場のことや教育、仕事に役立つことを書いていきます🔥
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