小学校教員の休憩時間について
こんにちは、旅人先生Xです。
今日は、一般の方に意外と知られていない【働いている方も実は結構知らない人がいる】小学校教員の休憩時間について、書いていこうと思います。
長めの記事になってしまいました。【約4000字】
お忙しい方も、ぜひ目次&概要のみでも見ていっていただければと思います。
※この記事は、あくまで私の経験と主観をもとに書いていますので、全小学校の実情ではありません。また、考え方や現状も個人によって異なるということをご了承の上、お読み下さい。
目次は以下の通りです。
① 小学校教員の休憩時間っていつあるの?
・小学校の教員の休憩時間は、45分
・休憩時間≠お昼ご飯
・退勤前に休憩時間
教員の休憩時間は、45分あります。
おそらく他の大部分の仕事の方と同じですよね。
大体の会社等は、お昼に昼食のための休憩の時間があると思います。
しかし、小学校教員のお昼は、給食です。
給食の時間は、給食指導というものがあるため、私たちは、それと合わせて昼食をとっています。
ですので、休憩時間=昼食の時間というわけではありません。
ちなみに私は、子どもたちと一緒にご飯を食べることは、とても好きなので、指導の時間ではありますが、とても楽しく過ごさせてもらっています。
話を戻します。
では、休憩時間はいつなのか。
私の勤務している学校では、勤務が開始してから約6時間半後の3時半くらいからになります。
ちなみに5時には退勤の時間です。(笑)
休憩時間が退勤の45分くらい前という現実があります。
これをどうとらえるかは、人によって違うと思います。
皆さんは、どう感じるでしょうか。
ここからは、現場の実態やそれぞれの思いについて書いていこうと思います。
② 現場の実態とそれに対する思い
現場の実態
・休憩時間にも仕事をする人は多い
実態に対する思い
・退勤を早めたいから休憩時間も仕事をする
先ほど書きました通り、私の勤務している学校や勤務してきた学校では、休憩時間は、3時半頃から45分設定されていました。
人によっては、休憩時間に音楽を聴いたり、お茶を飲んで雑談をしたりしていることかと思います。
しかし、私の感覚ですと大多数の人が、休憩時間も仕事をしているというのが実情のような気がします。
有休等で早帰りをする人以外は、休憩時間をとっている人を正直あまり見かけません。
理由を何人かに聞いてみると
「退勤時間もあと少しでくるし、早く帰りたいから仕事している」
「今さらこの時間から休憩時間をとって退勤が遅くなるくらいなら、仕事しちゃう」
というような解答をもらいました。
これは、私自身もとても共感できる内容です。
このことに対して、「ちゃんと休憩時間とらないと能率が落ちる」「だから先生は、仕事の効率が悪いんだ」という意見の方の気持ちもわかるつもりです。
でも…
6時間半通しで働いて、残り45分のために、45分休もうとは、ならないんですよ。
45分の能率と45分の退勤時間の延長は、圧倒的に後者のが魅力的に見えちゃうんです。
だって、先生たちだって、疲れるからできるなら、早めに帰りたいんです。
残業する場合は、軽くお茶飲むくらいの休憩は取りますが、それでも大体10分程度ではないでしょうか。
休憩時間をみんなが一斉にちゃんととらないからダメなんだ!休憩時間ちゃんととるように!!休憩時間は仕事をしちゃだめ!!とか言われたとしましょう。
その場合、正直、無理やり休憩させられても困るというか迷惑な方が大半なのではないかと個人的には思っています。
これは、ちゃんとアンケートをとってみる必要がありそうですね…
実際に、現場では、休憩時間は、仕事をするか、ちょっと休憩するかを選べる時間という位置付けでいる人が多いのではないかと私は思います。
現行のシステムでは、なかなか子どものいる時間帯に、休憩時間を位置付けて運用するのは、難しい現状があるので、致し方がないのかもしれませんが、休憩時間のことを考えると複雑な気持ちになるのが正直なところです。
③ 少し前までの私の実際の様子
私は、勤務するときに、ちゃんと休憩というのをとっていませんでした。
休憩時間は、一応上記の通りに、設けられていたので、自分の意志でその時間も仕事していたということになります。
毎日、9時や10時くらいまで、授業の準備をしたり、ノートにコメントを書いたり、分掌【自分の担当の校務】を頑張ったりしていました。
多くの人は、「もっと早く帰れるでしょ」と思うかもしれません。
ある意味では、その通りです。
しかし、当時の自分は、「授業の準備をもっと頑張りたい。」「子どもの頑張ったものをよく見てあげたい」という気持ちでいっぱいでした。
正直、費用対効果とかを度外視で、できるだけ働いていたという感じです。
勤務については、別途詳しく書きますが、とりあえず休憩時間というものがあっても、あまり意識していませんでした。
「能率は、そこまで変わらないでしょ」とか、「とらずに頑張ってやった方が早く帰れるじゃん」くらいに思っていました。
教員の仕事は、線引きがちょっと特殊で、特に、授業の準備に関しては、どこまでやったら終わりというのが存在していません。
やろうと思ったら、時間の許す限り、ずっとやってしまえるようなものなのです。
だからこそ、線引きしなくてはと思いながら、日々過ごしていました。
何度か、風邪が長い間治らなかったり、明らかに体調が優れない時期が続いたりしました。
そこで、いよいよ「これではいかんな」と思い、働き方を本格的に見直すことにしました。
身体を壊してから、考えるというのは、本当に良くないことだと思いますが、私の場合は、軽度の症状の内に、行動を開始できたので、事なきを得ました。
休憩時間というものをとる、とらないの話からそれてしまっていますが、この記事をみて、「ちょっと危ないかも」という社会人の方、ぜひ、体調を崩す前に、ご自分の働き方を見直してみてください。
休憩時間というものに関しては、個人的には、相変わらず「その時間にあっても…」という認識ですが、休憩時間について考えることを通して、勤務のスタイルそのものを見直すきっかけを作っていただければ幸いです。
最後に、私が、考えた「休憩時間の有用な使い方」について書いておきたいと思います。
④ 今の私と休憩時間について
正直、今の私も、相変わらず休憩時間をとっていない時が結構あります。
やはり、休憩時間を残り45分のタイミングでとるのは価値をあまり感じられないからです。
しかし、休憩時間を有休と合わせて退勤するという方法を思いつき、行動を起こすことで、現状が変わりました。
今の私は、仕事を細かく区切って、場所や時間を変えながら、行っています。
業務は多岐に渡りますが、同じ内容の業務に長い時間取り組みすぎないようにスケジュール管理をして、能率を落とさないように心掛けています。
また、自分の行う行動にもある程度制限をつけて、過労で疲れ切ったり、子どもに元気のない姿を見せたりすることがなくなるように、予防しています。
当然、やることや決められた会議などには、出席していますが、かなり、上手く自分の勤務時間をコントロールできるようになってきました。
そこで、ある日、「休憩時間を上手く運用できないかな」と考えました。
そして閃いたのが、「残り45分で休憩時間があるなら、45分の有休をとれば、90分も早く退勤できるじゃん」ということです。
有休は、一日=7時間45分あるので、45分ずつ取ると一日分で約10回もとれることになります。
「これだ」と思いました。
早速私は、この作戦を運用し始めました。
まずは、スケジュールにやや軽重を付けたり、打ち合わせを工夫したりして、定時退勤できるという日を増やしました。
そして、定時退勤できる日に、45分とる作戦を使って、早めに帰るようにしました。
週に一回でも、1時間半早く帰れるという日を設けるだけで、生活に随分ハリが出ました。
体調や疲労も前ほど感じません。
元気に子どもたちと接するために大切な心のゆとりと身体のゆとりがその1日で再チャージされる感じです。
こんな感じで、最近は元気に過ごさせてもらっています。
⑤ 私が伝えたいこと
私が、最近の行動の結果、小学校の教員のみなさんにお伝えしたいのは、以下の2点です。
1 有休と合わせると変な時間の休憩時間も有効活用できるということ
2 軽重を付けてでも、有休と合わせた運用を活用してほしいということ
特に、2の「軽重をつけてでも、運用をする」=「早帰りをする」というのは、声を大にして伝えたいことです。
校務等々、色々と大変なことややりたいことが山積みだと思いますので、無責任にいうことは、憚られるのですが、それでも言いたい。
「一日だけでも早く退勤してしまいましょう。」
そして、日頃満足に取れない休憩時間をそこで、存分に味わいましょう。
有休1日消費するだけで、10回分の早帰りができます。
これを生かさない手はありません。
多忙化が叫ばれている今だからこそ、自分の心と体の健康を保つためにも、スケジュール管理と調整をして、週1日の早帰りを行ってみて下さい。
そして、これを読んでいる保護者の方や会社勤めの方、どうか、週に一回、早く帰る教員を温かく見守ってあげてください。
休憩時間とれればいいんですが、現状では、日常的にどうしても変な時間になってしまうという現実を多くの方に知ってもらえれば嬉しいです。
人が充実したり、システムが変わったりするまでは、上手くその現状と付き合いながら、健康に過ごしていきましょう。
先生たちが、毎日を子どもたちと笑顔で過ごせるようにと心から願っています。
以上、小学校の教員の休憩時間についてでした。
お読みいただきありがとうございました。
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