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ゲームを導入することで、勉強がはかどることもある【九九の復習の話】
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こんにちは、旅人先生Xです。
今日は「ゲームの力」について、考えたことを書いていきたいと思います。
ぜひ、ゆっくりと目を通していっていただければ幸いです。
目次は、以下の通りです。
①復習にゲームを導入してみた
少し前から、子どもたちにかけ算の学習の復習をする機会をもってもらいたいなと考えていました。
そこで、かけ算のゲームを使用することにしました。(ゲームといっても、Webアプリです。)
使用させていただいたWebはこちら。
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このWebアプリは、2018年から公立学校職員の方々によって組織されている研究会である、学校教育情報処理研究会のものです。
しばらく前に教えてもらい、試して面白いなと思っていたのですが、使い機会もなく、リンクだけ眠らせていました。
Webアプリなので、インストールなど細かいことはいらず、アクセスしてすぐに始めることができますし、データの保存などもとても簡単になっています。
ゲーム感覚で楽しく九九の学習を進めたり、習熟したりすることができるので、すごくいいなと思っています。
英語版にも切り替えられますし、十二の段まであるのもGOOD。
個人的には知っている九九のアプリの中ではこれが一番です。
小学生のお子さんがいる場合は、ぜひタブレットなどからお試しいただけるとその良さを感じていただけると思います。
②ゲーム感覚でできるWebアプリを使用した理由
私が今回、ゲーム感覚でできるアプリを使用した理由は、主に2つです。
1つは、「楽しく復習してもらいたかったから」です。
ゲーム感覚でできることで、子どもたちは楽しみながら取り組みやすくなります。
わかっていると感じていることをわざわざ復習をするのは億劫に感じてしまいますが、ゲーム感覚でできるとなると話はずいぶん変わります。
「やりな」と言われてもやらないこともゲームになると打って変わって、「やめな」というまでやるくらいです。
ゲームの楽しさは、学びにも十分に活用することができるなと思います。
もう1つの理由は、「自分で復習して、学びのつながりや成長を実感して欲しかったから」です。
ゲーム感覚でやれると、楽しいと感じるからか、自分から取り組んでくれることが増えてきます。
やっていれば、自然と力もついてくるものです。
自分で復習ができたという経験にも繋がります。
また、しばらくすると九九が素早くできることで楽に計算ができたり、過去の自分と比べて早く考えられるようになっていたりすると「成長の実感」が湧いてくるようです。
例えば、わり算などをする際に、「九九がさっとわかるようになったらわり算も頭の中でできたよ」とか「わり算が簡単になった」という声が上がってきます。
楽しみながら、復習をして、成長を感じられる。
ゲームの導入でこれらのことが実現できるのですから、やらない手はないですね。
ゲームというと身構えてしまいがちですが、有用だったり、活用しやすかったりするものもあると思います。
ものにもよりますが、せっかくの一台端末があるのなら、活用できるリソースはどんどん生かしていくのが良いのではないかと思います。
③ただやるだけでなく、価値に目を向けるとさらに○
九九の反復練習などは、浅い学びの例としてしばしば挙げられています。
機会的学習と呼ばれる類のものですね。
主体的で対話的で深い学びの対極にあるものであるとも言えると思います。
たとえ、ゲームなどを使って、子どもが能動的に取り組んでも、深い学びとは言えないのかもしれません。
ですが、今回の九九の復習ようなものは、「価値」に目を向ければ、深くはないけれど、有意義な学びになると思っています。
「自分で」復習をして、苦手なことやわからないこと、鈍っていたことを鍛えた。
練習をして上達や成長を実感できた。
こうした経験をしている、できているということを意識できたら、きっと子どもたちは楽しいだけではなく、やっていることの「価値」を感じられるのではないでしょうか。
とりわけ、自分で学習に取り組んだり、力をつけたりした経験というのは、様々な学習に転用が効きますから、あとあとやっておいてよかったなと思えることも少なくないかもしれません。
関わっている大人が、「あの時、自分でやってみたのが良かったのかもしれないね」とか、「自分で頑張る経験をしていたのが良かったんだと思うよ」といったメッセージを送っても良いかもしれません。
子どもが価値に目を向けるきっかけにもなると思います。
ゲーム感覚でできることの場合は、こうしたアプローチが特に効果的だと思いますので、よかったら、ぜひ試してみてください。
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございます😊
ではまた、次の記事でお会いしましょう。
みなさま、皆様、良い一日をお過ごしください。
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