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世界の薬草リサーチ

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歌うエルフの国・エストニアの「失恋の薬」と「不老長寿のワイン」をめぐる旅

歌うエルフの国・エストニアの「失恋の薬」と「不老長寿のワイン」をめぐる旅

【序章】
旅のはじまり。
 生きていれば、大なり小なりいろんな傷がつく。
 体にできた傷。
 心に刺さった傷。
 いつの間にか消えた傷。
 なかなか癒えない傷。

 感受性の豊かな人は、傷つきやすい人でもあるらしく、心理学で見てみてもクリエイター系の人たちはおおむねその傾向に当てはまるそうだ。ある意味、長所。
 私もどちらかというと傷つきやすい人間の一人らしく、数年前にもちょっと心が崩壊していまし

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オニバスとアズキの水分代謝系薬草茶@中国

オニバスとアズキの水分代謝系薬草茶@中国

世界の薬草茶を色々飲んでみようシリーズ!
これは、千葉大の生薬学の先生に授業の後に毎回話しかけに行ったら仲良くなってもらったお茶の一つです🌟

赤いパッケージが、かわいい。

▶名前
芡实苡仁紅豆茶

食品表示には「代用茶」と、書かれていました。
日本でもチャノキ(緑茶や紅茶などの原料となる植物)以外のお茶は「茶外の茶」とされていますが、中国でもそういったチャノキ以外のハーブや生薬、雑穀のお茶を

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ロンドンの魔女と異教徒の魔法。それからパリの老舗ハーブ薬局をめぐる旅。

ロンドンの魔女と異教徒の魔法。それからパリの老舗ハーブ薬局をめぐる旅。

【序章】パリとロンドンに宿る、ハーブの魔法を紐解こう 薬草の勉強をしていたら、ハーブの世界はどうしても切っても切り離せない。文化や学問としての流れは違うけれど、その根源となる「植物で健康に生き抜く知恵」というものは万国共通なのです。
 むしろ、チンパンジーや犬たちも薬草を食べて病を治す知恵(というか習性というか)を持ち合わせていて、私たちが文明を持つ、そのずっとずっと前からDNAに刻み込まれた行為

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