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世紀末変人伝説

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これまでに遭遇した人による変わった事象や大変だった事を私の言語と視点で語ってます。 長文多め。 #変人ホイホイ
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2018年3月の記事一覧

隙間ボンバイエ

※2016年5月、shortnoteにて記載されたものを加筆修正してます。

shortnoteのユーザーさんのnoteにて
「恋愛における出会いには隙を作るべし」な話があり、ユーザーさん自身、周囲から「隙がないですよね」と言われて考えたというお話。
と、ここまでが前提で。

隙ですか。そうですか、隙ですか。

隙、隙、隙、隙、隙、隙〜、あ〜い
〜して〜る〜♪
と歌ってみても私には隙などあったっけ

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初めて占いに行った話

※2015年5月、shortnoteに記載したものを加筆修正してます。

その昔、年齢=彼氏いない歴のこじらせていた女へなちょこは友人の誘いで当時八坂神社近くでよく当たるという有名な占い師さんに診てもらうことになった。

秋とはいえ、夜になると盆地だから急に気温が下がる京都。
待ち時間が1時間近く、やっとこさ友人を診てからようやく私の番。

易学と主に手相を診るおばさん占い師は歯に絹着せぬ

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父がホテルに予約した

※2014年7月、shortnoteに記載

昔、末期癌の父が『最後に夫婦で旅行がしたい』と合計3回(笑)旅行した。
その時の一つのホテルの話。

予約は全て父が連絡をしていたのですが、そのホテルではどうも新人さんらしい方がたどたどしく電話に出てやりとりをしたそうだ。

【ああ、新人さんなら多少のたどたどしさもあるだろう】てな具合に優しく説明を聞いてこちらの要望なども伝えることにした。

こちらは

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クリぼっちに死角なし。

【クリぼっち】という言葉が流行りらしい。私はオトメと再会する前から【独り飯・独り酒】をクリスマスだろうが平日だろうが関係なく日々楽しんでいた。そんで、百貨店勤めもある程度の年数が経つと同僚のほとんどが恋人持ちでそこから結婚→出産を経て働き続けるか退職かを迫られる。百貨店は出逢いの場でもあるらしく、まあ割とすぐに帰路に立たされる。日々周囲のゴタゴタを見て【大変だなぁ】と全てが他人事だった。

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キャットウーマン

結婚して何かのバラエティ番組で『ドラマでありがちな台詞を言われたことがある人』というアンケートで、【100人に2人が『この、泥棒猫!』と言われたことがある】
という統計にオトメは笑いながら
「そんな奴ぁいないよ〜」
と言ったので
「私は、あるよ」
とHEROの田中要次さんばりのええ声で言った。

オトメはマスオさんのように大げさにえええええっっ?!と言った後に「マジで?!」という反応。そりゃそ

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忘れられないプレゼントの話

忘れられないプレゼントというタイトルだが、ロマンチックや涙ものとは程遠いが、ある意味涙目ものかもしれない話。

それは兄の小5の頃のプレゼント。兄からもらったのでは無く父が兄に渡したプレゼント。

兄は割と質素で『誕生日とクリスマスを合わせてでいいからロードの自転車が欲しい』と言った。

父は兄の願い通りその自転車を取り寄せして、クリスマスに間に合ったから、と玄関前の道に家族を待たせるように電話で

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そのサンタはパパ

#サンタさんて本当にいるの問題
という案件がある。我が家の実家の場合、サンタさんは比較的早くに母が兄弟にリサーチをかけ父に伝え父が買って帰り兄弟に渡すという構図。

俺(父)がサンタに頼まれて代わりに買っている。(ドヤ顔)

…という様式美(?)を毎回見るのが嫌になってきて、『サンタさんは日本に来ないんでしょ?キリスト教でもないし』と宣った生意気盛りの私に父が激昂するくらい猛反発した。

『サン

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地球防衛父

我が家実家付近は駅から程よく徒歩圏内ながら離れていて、程よく住宅地なんだけど旧家という御宅が多く道からお家が離れていた。そのせいかひったくりや痴漢の被害の悲鳴がよく聴こえてその度に父や私たち家族が出て行くという構図。

ある日、ほぼ家の前で悲鳴があがった。
夏日である。暑い夜とはいえ、窓を開けていると涼しい風が窓辺の風鈴を揺らす地域。
家の前は道路に面して当時は2mほどの高さの生垣があり外から我が

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瘡蓋と絆創膏

私が働き出し、弟が高校生の頃に父は家族の誰にも相談せずいきなり仕事を辞めてきた。

どうすんの?!まだ弟高校生だよ?!そんなこと御構い無しに遊び、慣れない家事をする父。しかし慣れない家事に苛立ち八つ当たりをする父。
呆れたというか、現実を直視した母は逆に家計を支えるために働き出した。

もうギャグなんだけどさ、何を思ったかいきなり炎天下に物置を掃除すると始めて30分もしないうちにコントで出す「ドン

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先生と呼ばれる人の話

百貨店で勤めていた頃、文化催事の物販販売の担当をよくしていた。その頃は画家の大家さんや有名イラストレーターさんや漫画家さんに直接ご挨拶したことがある。ミーハーな1人なのでその辺は嬉しかったな。

どの方も個性的でとても素敵な方ばかりでした。私がファンでとても感動した方はファンタジックな絵柄のAさんと一コマ一コマが一枚の絵のようで彼が描く男性キャラクターそのものだったWさん、そしてシルクロードを

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『君の名は』

生涯で『君の名は?』と聞かれた事は星の数ほどある。旧姓から現在の姓に嫁いでも両方共に珍名さんでハンコは大抵特注品。

高校の頃、大橋巨泉さんの中身に風船仕込んで膨らまして頭に分厚い白い辞書乗っけた化学の先生がいた。あだ名は『リーベ』ドイツ語で恋人っちゅーアレだ。彼は化学記号を乗りに乗ってラップ調に

『すいへっりーべっ、僕の船っ』って毎度続けるのさ。記憶の継続は力なりと言っていたにも関わらず、毎日

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侍スピリッツ

丁寧な言葉遣いで、少し前になりますが元職場の仲の良かった同僚さんやアルバイトしてた後輩と会う機会がありまして、こんなことを言われたのです。

「へなちょこさんから教わった言葉遣い、転職してから時々『言葉遣いがおかしい』って言う人が出てくるんですよ」

「言葉遣いがおかしいって人はよく略語や横文字表現つかうんですよね。わかりやすい説明を求める人ほど横文字や略語使わない方がいいのに、余計にわか

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特技を知られて変な人が湧いた話・後編

前回の続き。今回で一応終わりです。
編集さんが止めてくれたのはフリーペーパーの連絡先に来た依頼。その中でぶっ飛んだものを。あえて名前は伏せます。

依頼者(以下、(依))「この4コマ描いてる人よかったら紹介していただけませんか。私達の方で依頼したいのですが」

編集さん「直接の依頼ですか?でしたら話を繋ぎましょうか?」
聞いたところゆるキャラを使って漫画に描いて欲しいという事だったのですが

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特技を知られてから変な人が湧いた話・前編

またまた長いです。

昔、同僚経由でフリーペーパーの仕事をさせてもらってて。当時は何もかも初めてづくしでしたが仕事としては人に恵まれていた時期でした。あの時文字通り「大人」に出会えてたからトラブルに巻き込まれずに済んだ。

先日、ツイッターでこの記事を読んでリツイートさせてもらいまして。
https://twitter.com/henachoko3q/status/923499765416

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