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【認知症対策は食事から】レシチンとは?「炎症による鉄の利用障害」、抗炎症・抗酸化対策の重要性

アルツハイマー型認知症で低下する神経伝達物質アセチルコリン

必要な栄養素は、
レシチン(コリン)
ビタミンB1
ビタミンB12
記憶を司る海馬にはアセチルコリン系神経が集まっています。

レシチン(=フォスファチジルコリン)は、コリンを含むリン脂質です。神経の細胞膜は、このレシチンでできているので、レシチンなどのリン脂質が不足すると、細胞膜の機能が低下してしまい、神経伝達物質の産生に影響する可能性があります。レシチンには、活性酸素を減らす抗酸化作用があります。

また、レシチンは、油(コレステロール)を水に溶かす乳化作用があるため、コレステロールが血管壁や肝臓に溜まるのを防いでいます。つまり、動脈硬化や脂肪肝になるのを防いでいます。

レシチンは、大豆や卵黄に豊富です。


☆オリゴデンドログリア
オリゴデンドログリアは、ミエリンを形成しますが、ミエリン膜の形成に鉄が必要です。
また、トランスフェリン(鉄を運び出すトラックで、血液だけでなく神経細胞の中でも働く)も産生します。

オリゴデンドログリアの機能が低下すると、ミエリン膜が形成できず、鉄が消費されずに余ってしまいます。
また、トランスフェリン(トラック)は産生されずに、鉄を運び出せなくなってしまいます。
そうすると、ニューロン(神経細胞)の中に余った2価の鉄がフェリチン(3価の鉄)としてたまります。
ヘキサマーに、トランスフェリンやフェリチンやフリー鉄がくっついて、老人班と呼ばれているアミロイドプラークとなります。

アルツハイマーの脳では、フリーの鉄が増え、鉄を運び出すトランスフェリンが減少し、フェリチンは増加しています。

脳の「炎症による鉄の利用障害」を予防するために、抗炎症、抗酸化対策は大切です。

J Neuroscience Res 31:327-335.1992

「 #認知症対策は食事から 」

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「メンタルヘルスは食事から」 日本栄養精神医学研究会 奥平智之 作成

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