エンターテイナーの振る舞い
先日、リョウマ君ちにお呼ばれした五歳息子。
今日はうちにお招きする番。
初めてのことに、朝からワクワクが止まらない。
ハロウィンの飾りつけを強化し、自ら風船を貼り付ける。
「ひもくじ」を手作りし、景品の駄菓子を買いに走った。
「何時に来るんだっけ?」
何度も確認し、自慢のおもちゃで遊ぼうと計画を練る。
ただ、やんちゃなリョウマ君。
計算通りには動かない。
来るや違うおもちゃを取り出して遊ぶ。
壁の風船は幾つ割れるかゲームに転化した。
心配に息子を見やる……と、ニコニコしてる!
――くじの準備するか?
問うと「そんな感じじゃなさそう」と首を振り、
「おやつあるよ」と駄菓子をそのまま差し出した。
「それより外行こうよ」「そうしよっか」
……感心する。
目一杯準備しながら、でも展開を見てプランを捨ててのってける。
大人でも出来ないよ?
「楽しかったあ!」
あっという間の二時間を終え、余ったうまい棒を齧る息子。
彼に「もてなし」=エンタテイメントの神髄を教わった。
秋の昼友のチャイムを待つ駄菓子
(あきのひるとものちゃいむをまつだがし)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?