個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実とは?

 これまで、「個別最適な学び」と「協働的な学び」について考えてきたね。では、「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」とは何だろう?


 実際の授業づくりに当たっては、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の要素が組み合わさって実現されていくことが多いと考えられています。
 例えば授業の中で「個別最適な学び」の成果を「協働的な学び」に生かし、更にその成果を「個別最適な学び」に還元するなど、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実していくことが大切ですね。
 片方だけを取り上げて考えるのでは、足りないということになります。


 その際、児童・生徒の資質・能力育成のため、各教科等の特質に応じ、地域・学校や児童・生徒の実情を踏まえながら、ICTを活用した新たな教材や学習活動等も積極的に取り入れつつ、それにより実現される新しい学習活動について、「個別最適な学び」や「協働的な学び」の充実に効果を上げているかを確認することが大切です。
 こうして、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善につなげていくことが期待されています。

ええと、、、どういうことかな?


 失礼。個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実については
・地域・学校や児童・生徒の実情を踏まえること
・ICTを活用した新たな教材や学習活動等を積極的に取り入れること
という視点をもって取り組むことが大切です、ということです。

 そして、これらの取組を通じて、学習指導要領前文に記載されている「一人一人の児童(生徒)が、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることができるよう」に育成していくことが求められています。


 今のことをイメージ化したものが出てますよ。学び方・教え方に目が行きがちですが、児童・生徒の資質・能力の育成という目的を忘れないようにしたいですね。

【文部科学省】(参考)「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実(イメージ)

 「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」について、国がどう示しているかを取り上げてきたは分かりました。では、その具体について、実際の学校を訪問していきましょう。


次回から、様々な取組事例について紹介します!