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多田修の落語寺

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本願寺派僧侶であり、大の落語好きとして知られる多田修が、落語と仏教をテーマにしたコラムを執筆します。
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#閻魔大王

“地獄”も、見方次第で“笑い”になる【多田修の落語寺・地獄八景亡者戯】

“地獄”も、見方次第で“笑い”になる【多田修の落語寺・地獄八景亡者戯】

  亡くなった人が三途の川を渡り、閻魔大王の下に向かっています。途中いろいろな店が並び、大黒天の米屋、文殊菩薩の学習塾、弘法大師の書道教室などがあります。その先の念仏町では、大勢の亡者が罪を軽くするために、懐具合と相談しながら念仏を買っています。いよいよ閻魔大王の裁きです。多くの人が極楽行きになりますが、医者、山伏、軽業師(サーカスのような曲芸をする人)、歯医者の4人は地獄行きになってしまいます。

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