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朝日カルチャーセンター2023年4月期の文芸翻訳講座

 朝日カルチャーセンターでわたしが担当する文芸翻訳講座は、2023年4月期についても、すべてハイブリッド形式(教室・オンラインのどちらでも受講可)でおこなう予定です。新宿教室・横浜教室・中之島教室のすべてで受付がはじまりました。引きつづき、全国どこでも(海外でも)受講できる形なので、関東・関西以外にお住まいのかたもどうぞ。クラスによっては、教室とオンラインの申込が別枠になっているので、ご注意ください。

 朝日カルチャーセンター全体のトップページ上の「エリア・カテゴリから探す」で、フリーワード検索に講師名を入れてもらえれば、現在受付中の講座がわかります(講師名を入力するときは、苗字と名前のあいだにスペースを入れてください)。教室名のタブ(新宿・横浜・中之島)をクリックすると、その教室の全講座が表示されます。

 3教室とも、従来と同じ時間帯に「英米小説の翻訳」(要予習)が開講されます。
 一般向け定期講座「文芸翻訳教室・英語と日本語のはざまで」(予習不要)については、首都圏では新宿と横浜で交互に開催されます(中之島は単独で開催)。4月期は新宿の教室でおこないますが、オンラインでの受講も可能です。

 さらに、今期も中之島教室と新宿教室でオンライン公開対談があります(今後しばらくは2教室で別のゲストをお招きします)。今期はゲストとして中之島教室に東京創元社の佐々木日向子さん、新宿教室にチベット文化研究者の星泉さんとアラブ文化研究者の柳谷あゆみさんをお迎えします。

中之島 4月21日 いま、どんな翻訳ミステリーが「元気」なのか 2023(ゲスト・佐々木日向子さん)(教室オンライン

新宿 5月6日  だから翻訳は面白い アジア・中東の文学の魅力(ゲスト・星泉さん&柳谷あゆみさん)(教室・オンライン共通

「英米小説の翻訳」は、新宿と横浜は1時間半×3回、大阪は3時間×1回の形でおこないます(大阪は扱う量が約3分の2です)。原則として、長短編小説の一部をていねいに訳し、全員の訳文を全員に配布して細かく検討していきます。4月期はフレドリック・ブラウン(『真っ白な嘘』『不吉なことは何も』など)の未訳短編を扱います。

 新宿は火曜午前・木曜夜・土曜午後の3クラス(どれかひとつを受講)、横浜と中之島は土曜午後の1クラスです。
「英米小説の翻訳」では、英文の訳読のほかに、各期ごとに指定した本(おもに翻訳書または周辺書)を読んできて簡単に感想を言ってもらう時間を少しとります。今期の課題書は星泉さんか柳谷あゆみさんの著訳書、もしくはチベットや中東文学にまつわる本のどれか。

 一般向け定期講演「文芸翻訳教室・英語と日本語のはざまで」は、翻訳の仕事にまつわるエピソードなどを英文の実例とともに紹介していくもので、毎回内容が異なります。5~10行程度の英文と過去の生徒の訳を比較し、改善点をいっしょに考えていく時間や、誤訳しやすい英文・翻訳しづらい英文への対処法を紹介する時間など、初級者から上級者までに役立つ話が盛りだくさんです(予習不要)。
「英米小説の翻訳」を受講中の人やこれから受講しようという人、予習する余裕はないけれど文芸翻訳の勉強を長くつづけたい人などは、可能なかぎり毎回受講してください。語学の知識が少し必要ですが、どなたでも参加できます。

◎「英米小説の翻訳」の日程とお申しこみページは以下のとおりです。
 ・新宿火曜午前(4月4日&5月16日&6月6日、10時から11時30分)教室オンライン
 ・新宿木曜夜(4月13日&5月11日&6月8日、19時から20時30分)教室オンライン
 ・新宿土曜午後(4月1日&5月6日&6月3日、13時30分から15時)教室オンライン
 ・横浜(4月8日&5月13日&6月10日、13時30分から15時)教室オンライン
 ・中之島(4月22日、13時から16時)教室オンライン

◎一般講演「文芸翻訳教室・英語と日本語のはざまで」のお申しこみページは以下のとおりです(4月期も新宿と横浜の合同開催で、新宿の教室でおこないます)。
 ・中之島(4月22日、16時30分から18時)教室オンライン
 ・新宿・横浜合同(6月3日、15時30分から17時)教室・オンライン

◎今期は中之島教室で、東京創元社の佐々木日向子さんをお招きしての公開対談「いま、どんな翻訳ミステリーが「元気」なのか 2023」をおこないます。昨今の翻訳ミステリー出版事情や、編集者として体験した数々のエピソードなどをうかがいます。 
 越前の訳書『ロンドン・アイの謎』『グッゲンハイムの謎』(シヴォーン・ダウド&ロビン・スティーヴンス)の担当者でもあり、持ち込み企画が通って翻訳書として世に出るまでの過程についてもいっしょにお話しします。2021年にも新宿教室で対談しましたが、内容はほとんど重なりません。佐々木さんはオンライン出演の予定です。

中之島 4月21日 いま、どんな翻訳ミステリーが「元気」なのか 2023(ゲスト・佐々木日向子さん)(教室オンライン

◎また、今期も新宿教室で、ゲストをお招きしての公開対談「だから翻訳は面白い」をおこないます。
 今回は、チベット文学がご専門の星泉さん、アラブ文学がご専門の柳谷あゆみさんをお招きし、アジア・中東の文学の魅力をたっぷり語っていただきます。それぞれの地域の社会や文化について見識を深める絶好のチャンスなので、翻訳学習者だけでなく、文学全般・海外文化全般に興味がある人など、どなたでも気軽にご参加ください。まったく知識がなくても問題ありません。
「だから翻訳は面白い」対談シリーズは、これまで翻訳者や出版関係者をお相手として開催し、今回が18回目です。今後も翻訳出版にさまざまな形でかかわっている人をお招きするつもりです。

新宿 アジア・中東の文学の魅力(ゲスト・星泉さん&柳谷あゆみさん)(教室・オンライン共通

 どちらの対談も、翻訳・海外文学・出版全般などに少しでも興味のある人にとってまちがいなくおもしろく充実した時間になります。ぜひご参加ください。

 3月11日の「文芸翻訳教室」(横浜教室オンライン)もまだ受付中で、当日昼ごろまで申込可です。予習不要なので、いつでもどうぞ。


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