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朝日カルチャーセンター2023年10月期の文芸翻訳講座

 朝日カルチャーセンターでわたしが担当する文芸翻訳講座は、2023年10月期についても、すべてハイブリッド形式(教室・オンラインのどちらでも受講可)でおこなう予定です。新宿教室・横浜教室・中之島教室のすべてで受付がはじまりました。引きつづき、全国どこでも(海外でも)受講できる形なので、関東・関西以外にお住まいのかたもどうぞ。クラスによっては、教室とオンラインの申込が別枠になっているので、ご注意ください。

【8月23日に朝日カルチャーのサイトが全面リニューアルしました。新しいサイトはこちらです。オンライン申込に際しては、継続受講のかたも含めてあらためて登録する必要があるので、ご注意ください】
 朝日カルチャーセンター全体のトップページ上の「こちらから講座を検索」という欄に講師名を入れてもらえれば、現在受付中の講座がわかります(以前のサイトでは講師名を入力するときに苗字と名前のあいだにスペースを入れる必要がありましたが、新サイトではスペースを入れないでください)。今回の場合、「越前敏弥」で検索すると、合わせて15件が表示されます。教室名を選んで再検索すると、その教室の講座のみが表示されます。

 3教室とも、従来と同じ時間帯に「英米小説の翻訳」(要予習)が開講されます。
 一般向け定期講座「文芸翻訳教室・英語と日本語のはざまで」(予習不要)については、首都圏では新宿と横浜で交互に開催されます(中之島は単独で開催)。10月期は新宿の教室でおこないますが、オンラインでの受講も可能です。

 さらに、今期も中之島教室と新宿教室でオンライン公開対談があります(今後しばらくは2教室で別のゲストをお招きします)。今期はゲストとして中之島教室に書店コンシェルジュの河出真美さん、新宿教室に北烏山編集室の津田正さんと樋口真理さんをお迎えします。

中之島 10月27日 海外文学コンシェルジュのおすすめ本 2023(ゲスト・河出真美さん)(教室オンライン

新宿 12月2日  だから翻訳は面白い 注目の新出版社誕生(ゲスト・津田正さん&樋口真理さん)(教室・オンライン共通

「英米小説の翻訳」は、新宿と横浜は1時間半×3回、大阪は3時間×1回の形でおこないます(大阪は扱う量が約3分の2です)。原則として、長短編小説の一部をていねいに訳し、全員の訳文を全員に配布して細かく検討していきます。10月期はアーネスト・ヘミングウェイの後期作品を扱います。

 新宿は火曜午前・木曜夜・土曜午後の3クラス(どれかひとつを受講)、横浜と中之島は土曜午後の1クラスです。
「英米小説の翻訳」では、英文の訳読のほかに、各期ごとに指定した本(おもに翻訳書または周辺書)を読んできて簡単に感想を言ってもらう時間を少しとります。今期の課題書はヘミングウェイに関する本(本人の作品、関連書、エッセイなど)ならなんでもOKです。

 一般向け定期講演「文芸翻訳教室・英語と日本語のはざまで」は、翻訳の仕事にまつわるエピソードなどを英文の実例とともに紹介していくもので、毎回内容が異なります。5~10行程度の英文と過去の生徒の訳を比較し、改善点をいっしょに考えていく時間や、誤訳しやすい英文・翻訳しづらい英文への対処法を紹介する時間など、初級者から上級者までに役立つ話が盛りだくさんです(予習不要)。
「英米小説の翻訳」を受講中の人やこれから受講しようという人、予習する余裕はないけれど文芸翻訳の勉強を長くつづけたい人などは、可能なかぎり毎回受講してください。語学の知識が少し必要ですが、どなたでも参加できます。

◎「英米小説の翻訳」の日程とお申しこみページは以下のとおりです。
 ・新宿火曜午前(10月3日&11月7日&12月5日、10時から11時30分)教室オンライン
 ・新宿木曜夜(10月12日&11月9日&12月14日、19時から20時30分)教室オンライン
 ・新宿土曜午後(10月7日&11月4日&12月2日、13時30分から15時)教室オンライン
 ・横浜(10月14日&11月11日&12月9日、13時30分から15時)教室オンライン
 ・中之島(10月28日、13時から16時)教室オンライン

◎一般講演「文芸翻訳教室・英語と日本語のはざまで」のお申しこみページは以下のとおりです(7月期も新宿と横浜の合同開催で、横浜の教室でおこないます)。
 ・中之島(10月28日、16時30分から18時)教室オンライン
 ・新宿(11月4日、15時30分から17時)教室、オンライン共通

◎7月期は中之島教室で、書店でおもに海外文学を担当している河出真美さんをお招きし、いまどんな本がおもしろいのか、どんな本を読んでもらいたいのかをたっぷり語っていただきます。河出さんの勤務先の書店ではこれまで何度もトークイベントをさせてもらいましたが、そのたびにお目にかかる河出さんの海外文学紹介への並々ならぬ情熱と豊富な知識には、いつも圧倒されます。楽しい時間になることはまちがいありません。海外文学が好きな人はもちろん、あまり読んだことがない人もぜひお越しください。

中之島 海外文学コンシェルジュのおすすめ本 2023(ゲスト・河出真美さん)(教室オンライン)10月27日(金)19時から20時30分

◎また、今期も新宿教室で、ゲストをお招きしての公開対談「だから翻訳は面白い」をおこないます。
 今回は、このたび出版社「北烏山編集室」をスタートさせることになった津田正さんと樋口真理さんをお招きします。かつて津田さんは研究社、樋口さんは三省堂の編集者として長年にわたって多くの本を作っていらっしゃいましたが、ともに数年前に退職なさり、フリーでの編集の仕事をつづけたあと、このたびの出版社設立に至りました。海外文学の翻訳書や研究書などをおもに刊行なさっていくとうかがっています。第1弾として、わたしの訳書『オリンピア』(デニス・ボック)が12月に刊行される予定です。 
 当日は、これまでどんな仕事をなさってきたか、会社設立の動機やいきさつ、今後どんな本を紹介していきたいかなどをたっぷり語っていただきます。翻訳学習者だけでなく、文学全般、海外文化全般に興味がある人など、どなたでもぜひご参加ください。
 「だから翻訳は面白い」対談シリーズは、これまで翻訳者や出版関係者などをお相手として開催し、今回が20回目です。今後も翻訳出版にさまざまな形でかかわっている人をお招きするつもりです。

新宿 だから翻訳は面白い 注目の新出版社誕生(ゲスト・津田正さん&樋口真理さん)(教室・オンライン共通)12月2日(土)15時30分から17時

 どちらの対談も、翻訳・海外文学・出版全般などに少しでも興味のある人にとって充実した時間になります。ぜひご参加ください。

 9月9日の「文芸翻訳教室」(横浜教室オンライン)もまだ受付中で、当日昼ごろまで申込可です。予習不要なので、いつでもどうぞ。


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