見出し画像

逃げ水|140字小説

灼熱地獄の中、道路の向こうに水溜まりが見えた。

「逃げ水か」と思った瞬間、逃げ水はこっちへやって来て、僕のすぐ前で止まる。
恐る恐る水溜まりの中を覗くと、曇り空が映し出された。
見上げると、空には積乱雲がもくもくと育っている。

「夕立が来るね」

そう言うと、逃げ水はすーっと去って行った。

(140字小説)


こちらもどうぞ。


テーマ「創作」でCONGRATULATIONSを頂きました!

いいなと思ったら応援しよう!

トガシテツヤ
ありがとうございます!(・∀・) 大切に使わせて頂きます!

この記事が参加している募集