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「薬屋のひとりごと」と「雲のように風のように」

テレビアニメ「薬屋のひとりごと」の第1期の放送が終わった。
Amazon Prime Videoでたまたま第1話を観て、面白くて一気に全部観てしまった。(原作の小説と漫画は読んでいない)

実はアニメを観るのは「るろうに剣心」以来で、アニメを観て「面白い」と思う自分に驚いた。(基本的にアニメは全く観ない)

さて、「薬屋のひとりごと」を観て、真っ先に思い出したのは、1990年に放送されたテレビアニメ「雲のように風のように」と、その原作となった酒見賢一の「後宮小説」である。

小学5年生の頃だったか、日曜日の午後に突然テレビでアニメが始まり、最後まで釘付けになって観ていた。小学生には聴き取りにくい単語や理解しにくい部分はあったけど、何となくでも面白かった。

「後宮小説」は1989年の第1回日本ファンタジーノベル大賞を受賞した酒見賢一氏のデビュー作で、おそらく、

「雲のように風のように」→「後宮小説」

という流れで知った人が多いのではないだろうか。

物語の舞台は架空の国となっているが、「後宮こうきゅう」や「宦官かんがん」など、昔の中国王朝を土台にしていることは一目瞭然。

今でこそ、昔の中国王朝(特に後宮)を舞台にした小説や漫画、アニメなどがたくさんあるが、おそらく「後宮小説」や「雲のように風のように」が走りだと思われる。というより、みんなほぼ確実に「雲のように風のように」の影響を受けているんじゃないか、と言いたくなる。

さて、「雲のように風のように」と「後宮小説」、とにかく面白い。

小説の方はいろいろな意味でどぎつい部分があり、さすがにアニメでは完全に原作通りとはならなかったものの、それでもかなりのクオリティであり、小説からアニメの成功例の代表格だと思っている。

「薬屋のひとりごと」を観ていた人は、ぜひとも「雲のように風のように」も観てほしい。絶対に気に入るはず。

ちなみに、酒見賢一氏は2023年11月7日に死去されたとのことで、本当につい最近なんですね。
やはり第104回直木賞候補作になった「墨攻」が有名でしょうか。
小説も漫画も最高でした。


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トガシテツヤ
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