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記憶|140字小説

外からドーン、ドーンと音が聞こえる。

花火だろうか。

季節外れだなと思いながらも、仕事に忙殺されて夏らしいことを何もしなかった僕は、ちょっとワクワクしながら外に出た。

そこには真っ暗な空と、街灯に照らされて長く伸びた僕の影があるだけ。

ただ、静寂があるだけ。

「なんだ。遠い日の記憶か」

(140字小説)


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トガシテツヤ
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