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なぜ相手に思いが伝わらないのか?〜私の場合

(写真は成田空港のゲートから見た夕焼け:2015年12月撮影)

ハイパフォーマンス・コンサルタントの髙澤健です。

あなたが「最高の自分」に向って成長し続けることに役立ちたいと願って書いています。

たまたま今回読んでくださった方にも、シリーズのようなもの追いかけて続けて読んでくださる方にも、成長への刺激や気づきになることを願って書いています。

次のシリーズに入る前に続けてランダムな記事を書こうとおもっていたら、「なぜ?〜私の場合」シリーズになってしまっているようです。

今回は「なぜ相手に思いが伝わらないのか?」について非常に限られた私の経験から考えてみます。

思いを伝える

ここでは知識や情報を伝達することについては考えず、「思い」や「考え」を伝える事だけについて考えたいと思います。

思いを伝えることは、コミュニケーションとして理解する事ができますから、コミュニケーションのプロセスとして伝えることを捉えてみます。

思いや考えを伝える場面には様々なものがあります。

  • 一対一で自分の考えを相手に伝える

  • チームやグループのメンバーに自分の思いを伝える

  • 組織全体にリーダーとして方針を伝える

  • 親しい相手に気持ちを伝える

  • 取引先に自社の考え方を伝える

  • 親子の間で思いを伝え合う

  • 夫婦でお互いの考えを伝え合う

ぱっと考えただけでも様々な場面が脳裏に浮かび上がってきます。

私自身、どの場面を思い出しても、決してうまく相手に伝えられたのだろうかとコミュニケーターとしての未熟さに目が行きます。

コミュケーションの学びの途上にある私自身が、これまで学んでいることをご一緒に考えたいのです。

理由1:コミュニケーションは受け手が意味づけする

コミュニケーションには送り手と受け手が存在します。

送り手は、「自分の思いや考えを自分の頭の中から、相手の頭の中に届ける」ことを試みるわけです。

その際に様々なコミュニケーションの方法でその目的を達成しようとします。

ところが、送り手がどのような方法で受け手に対して思いや考えを伝えようとしても、受け手が送り手の思いや考えを送り手が望んでいるように受け取るとは限らないのです。

受け手がそのコミュニケーションの意味づけをするのです。

こんなことがありました。娘の将来を案じて娘が就活をしている時に、彼女の強みをあれこれと彼女に伝えようとしました。

娘に対する私の考えや思いを伝えたかったわけです。

こんな強みがあるよね。こんな仕事も向いてるんじゃない。
なんとなく想像できると思います。

ところが、娘は私が娘の自己肯定感が低いと思ってあれこれと言ってきたように受け止めたのです。

つまり、彼女からすると父である私が彼女を信頼できないので過干渉をしてきたという「意味づけ」がなされてしまったのです。

送り手である私の思いや考えではなく、受け手である娘の解釈が伝わってしまうのです。

受け手の「意味づけ」を行う「枠組み」や「前提条件」を理解せずに話すなら、思いは伝わらないのです。

理由2:メラビアンの法則を無視する

メラビアンの法則とは何でしょう。UCLAの心理学教授アルバート・メラビアン博士が発表した研究に基づいたものです。

「メッセージを伝えるときに、声のトーン(聴覚情報)やジェスチャー(視覚情報)が言いたい内容(言語情報)と一致していないと誤解させてしまう可能性がある」

1971年UCLA心理学教授 アルバート・メラビアン

口頭で何かの思いを伝えようとするときに、メッセージの内容とメッセージの方法がマッチしていない時に、どちらが優先的に「意味づけ」をすることになるかと言うものです。

優位性は割合に正比例しています。

  1. 視覚情報(55%)

  2. 聴覚情報(38%)

  3. 言語情報(7%)

「しかめっ面」をしながら(視覚情報)、「文句を言っている」ようなつぶやくトーンの話し方(聴覚情報)をして、相手に「あなたのことが大好きです」(言語情報)と言った場合どのような意味としてメッセージが伝わるかというものです。

視覚情報が言語情報よりも優位性をもっていますので、「しかめっ面」の意味が伝わってしまい、「あなたのことが大好き」と口では言っていても伝わらないわけです。

自分の思いや考えに沿った方法(視覚、聴覚)で思いを伝える必要があるのです。

理由3:相手は自分と同じように考えないことを忘れている

世界に私という人間はしかいないし、あなたと言う人もひとりしかいないのです。

このことについてはこちら↓に書きましたので興味のある方はご覧下さい。


一人ひとりが異なるということは、考え方や思いも異なっているわけです。

世界をどのように認識するかという「世界観」が異なっているということです。

「世界観」が異なるということは、コミュニケーションがとられる大前提がすでに違うということですね。

このことは「異文化コミュニケーション」を考えるとわかりやすいかもしれません。

日本では親しい仲間によくやったねと言う意味で「頭を撫でる」ということがあります。

私の場合、はげ頭に丸刈りということもあって、頭を撫でられることもあります。

この「頭を撫でる」という行為を、タイという国で現地の子人に対して行なおうとします。

タイでは頭は「精霊の宿る神聖な場所」という理解がありますので、頭を触る行為は拒絶されます。

同じ行為だからと言って全ての人が、その意味を同じように受け止めるとは限らないわけです。

このことを忘れてしまうと思いや考えは伝わらないという事になります。

まとめ

三つだけ思いや考えが伝わらない理由を考えてみました。

  • 受け手が意味づけする

  • 視覚や聴覚のメッセージがことばに優先される

  • 前提となっている考え方が異なる

これらのことを意識しながら、より良いコミュニケーションをとりたいと願っています。

やはり、どう伝えるかよりも

理解されることよりも、まず理解しよう!

が大切だなぁと思いながら、この投稿を終わらせて頂きます。

最後までお付き合い下さりありがとうございます。


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