火曜日しばらく雑記帳・2023 CW18
例年どおりゴールデンウイークは京都の自宅に帰っている。4月28日金曜日の晩に仕事を強引に終了してから新幹線に乗って京都に帰っていて、5月8日まで自宅で過ごす予定でいる。1日と2日は日本では平日だからカレンダー通りの勤務日の人もいるだろうし、一斉に年次休暇取得という職場もあるだろうし、そもそもカレンダーと休日がずれている職場もあるに違いない。私は1日を年次休暇をいただき、2日は京都の自宅からリモートワークとした。
1日は、中国、ルーマニア・ドイツ・ポーランド・フィンランド・フランス、今、私が関係している部署はどこも祝日で休日なのだ。
だから1日は朝6時に早起きして、日本の同僚と打ち合わせをちょい、9時前に進捗と見込みを必死のパッチでまとめ、chat で FYI 発信だけしておいて、9時出発でひらかたパークに遊びに行った。
29日から娘と孫娘が遊びに来ていて、ひらパーに連れて行きたい、という娘の希望だったのだが、ちょうど天気も良くて具合がよかった。妻も子供のころよく遊びに行っていたということだし、娘も連れてよく行った。そして、孫娘は3代目ということになる。
関西の遊園地というと、昔は大阪のエキスポランドや奈良にはドリームランドなどもあったが、USJ (*1) の一人勝ちで焼け野原のようにつぶれてしまった。そのなかで唯一、しぶとく生き残っているのがひらパーだ。
30年ほど前はまだちょっともさくさい小規模な昭和の遊園地といった感じだったが、2000年くらいからだろうか、新しいマシンやちょっと洒落たネーミングのアトラクションを毎年毎年どんどん取り入れ、園内の施設や造園も力が入って改装を重ね、京阪のマーケティング・ブランディングの新風を感じていた。
京阪は京都の出町柳・四条と大阪の京橋・淀屋橋という両都市の繁華街を両端に結ぶ私鉄で、沿線は私が勤めていたパナソニックもあるし、八幡、伏見、東寺、といった観光・行楽の名所もある。
2003年にリリースされた、京阪特急のイメージソングは「出町柳から」。歌は「中之島ゆき」名義だが、実はCoCoの三浦理恵子だというのも話題になりイメージソングのわりにヒットした。男声のアナウンスや「ダブルデッカー、そうでっかー」という関西としかいいようがない歌詞など、自然になじむのが面白い。
また、京阪の各駅の発車メロディは、日本の人気フュージョンバンド「カシオペア」のキーボードだった向谷実の作曲であることも話題をさらった。
カシオペアは、それほどのファンではなかったのでまったく動向を把握していなかったが、今改めて調べていまさら、第4期として活動していること、向谷実は脱退していたこと、を知った次第。
孫娘は身長 90cmは超えているが120cmには届かず、3歳以上ではあるが未就学児なので、ジェットコースターなど大人同伴でも乗れないものも多く、なだめるのが大変な局面もあったが、それでも幼児用の乗り物をいろいろ楽しむことができたようで、午後までたっぷり楽しんで帰ってきた。
前にも何度も書いているが、連休中は、あれもやろうこれもやろう、1週間の特訓でスキルアップで仕事がスーパー出来る人に生まれ変わろうと小学生なみに計画表を作って管理しようとしながら結局失敗に終わるのが常だが、今年のゴールデンウイークはいつにもまして全然ダメだ。
計画からしてなってない。思えば、今年の計画表には読書の進捗チェックが空白だ。
何か時間を貫く軸を持たないと連休の計画はしまらない。
■京都の自宅は最近 IH に替えた。これがなかなかいいのである。以前にちょっと不安だった火力はまったく問題なく、手入れも簡単、なによりボケてきた私たち夫婦にとって心配な火事のリスクはまったくない。
2日の夕食は、一口トンカツをジャジャンと揚げた。勝手の違うアウェーのキッチンでの料理はいつだってチャレンジだが、今回のトンカツは IH の良さに少々驚かされた。温度の制御がデジタルで火加減を自分で調節する必要がない。火の通りはバッチリ、こんがり綺麗に均一に揚がり、中は柔らかくジューシー、これは素晴らしい。
そんなわけで、この日の夕食は、ビストロしまむらの一口トンカツに妻のポテサラ。孫娘にはウインナーとブロッコリを用意、そしてトンカツも一切れ、娘婿君も一緒に皆よく食べて、ご機嫌さんのご馳走様。
先週、筍ご飯の弁当を自慢げに披露してしまった。筍は美味しい。そしてフキもちょうど美味しい季節だ。
小松菜の菜花、小松菜花も毎年の楽しみだ。
空豆も手頃な価格で出回り始めた。さやごと黒く焦げるまでグリルで焼いてそのまま塩して食べるのもよければ、パスタやアヒージョもいいし、簡単に炒め物にしてもいい。
先週も火曜日と木曜日に川崎のラボに顔を出した。通勤の移動はアメフトやサッカーと同じ要領である。ボールを出して全力で走って、走った先でパスを受ける。肝心なのはシステムとリズム。
■先週にひっかかった音楽を少し
1.アメリカのピアニスト、ジム・ブリックマン(Jim Brickman) と超絶技巧ウクレレ奏者・ジェイク・シマブクロ (Jake Shimabukuro) のシングル "Hawaii Rain" がよかった。
ジム・ブリックマンは初めて聴いたが抒情あふれるゆったりとした楽曲で好感だ。音楽だけ聴いていると、ハワイというよりオハイオの田舎町の夕方を思い浮かべる感じかもしれない。
2.人類最強のギタリスト夫婦、ヤマンドゥ・コスタとエロヂー・ボウニーの二人のギターの音色に乗った歌 "Barcos ao Mar"、悪天候に向かう運命の船の上にいるような、まだ海面は静かだが時折高い波に襲われ空は厚い灰色の雲、これから徐々に荒れていく不安を感じさせる、そんな不思議な感覚の抑揚を持つメロディが印象的だ。
3.フランスの作曲家ドミニク・ダルカン (Dominique Dalcan) と、アルジェリア出身の女性ボーカル、スアド・マッシの "Loin de Ma Terre" もよかった。
ドミニク・ダルカンは今週に初めて知り、まだ他の曲は聴いていないのだが、ちょっとおもしろいかもしれない。
4.ラヴィ・シャンカールの二人の娘さん、ノラ・ジョーンズとアヌーシュカ・シャンカールの共演、"Traces of You"。
ノラ・ジョーンズのピアノにハスキーな魅力たっぷりの声、そしてアヌーシュカ・シャンカールのシタールが見事にブレンドされていい感じだ。
ノラ・ジョーンズは、Playing Along と題して pod cast でいろいろなミュージシャンと共演しているようで、先週が姉妹共演ということだったらしい。他にピアノのロバート・グラスパーとの共演もあったり、なるほど面白い。
5.デンマークはオーフス出身の女性シンガーソングライター、アンヌ・ドゥールト・ミキルセンの新曲 "Skrøbelige menneske"、久しぶりに変わらぬ優しい声を聴いた。
1987年にリリースされた "Næste Dans"がヒットし、透明感あふれる明るいトーンの優しい歌声に惚れた。"Næste Dans"では、一曲目の "Jeg Vil Huske" 、そして特に二曲目の "Al Den Ømhed" が気に入ってよく聴いた。
久しぶりに聴き返してやはり素晴らしい曲だと思った。是非、多くの人に聴いてほしい。
■認めたくはないが最近ちょいとヘコタレ気味、しかも天気がぐずついている土曜日の早朝、京都でのジョギングは短めの 4km くらいにすまそうと思ったけれども、走り始めると結局負けん気が勝って結局 10.7km 走ってきた。
3日の午後に娘一家はガヤガヤと神戸の娘婿君の実家へ移動して行った。
それにしても、孫娘は会うたびに智恵もついて、成長著しい。急に静まり返ったゴールデンウイーク後半、ちょいと立て直すつもりだ。
■注記
(*1) USJ、通称「ユニバ」、二にアクセントがある。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは大阪は梅田から西に電車で10分ちょいのところにある。
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