火曜日しばらく雑記帳・2024 CW31
今年の前半はまったく読書ができていなかったのだが、6月末に大きな山を乗り越えてから少しづつ復活させつつある。
7月8日の雑記帳で「最近、ようやくぼちぼち読み始めたところだ」と記した Sara Paretzky の "Pay Dirt" この週末に読み終えた。
V.I. ウォショースキーは半年前の事件で心に傷を負い、その事件をきっかけに恋人のピーターとも喧嘩別れとなり、仕事や生活の意欲を失っていたようだ。こんなに弱弱しく後ろ向きな Vic は初めてかもしれない。そこから抜け出せないでいるなかで、シカゴから700km離れたカンサスの田舎町 Lawrence で新たな事件に巻き込まれていく。
相変わらずの息もつかせぬ展開、いつもどおりのVicの行動力にハラハラドキドキしながらページを繰った。後半、一度、二度と敵の手に落ち、鼻を折られ肋骨も骨折、窮地に陥りながらも諦めずその度に機知と不屈の体力で乗り越え、そしてついに事件を解決してシカゴに帰る。淡々とした叙述で思わず涙をこぼしそうになるラスト。
途中は少しダレるかもしれない。が、それもラストの感動のプレリュード。少しづついつもの Vic に復活していく、そんな姿に自らを重ねて力づけられる人も多いかもしれない。
中断している GEB 「ゲーデル・エッシャー・バッハ」も再開しよう。
そして、1904年から1968年の間のイェルサレムに生きたウード奏者ワシフ・ジョハリアの手記 "The Storyteller of Jerusalem"を買ってあるので読もうと思う。
ローローさんの記事を読んで、これは是非読まねば、と思ったのだ。
文字がぎっしりで 503 ページ、GEBと平行して読むとしても、今年中に読み切れるだろうか。
この調子だと、今年の洋書の読書は3冊に終わりそうである。というか3冊を読み切れるか、が問題だ。まぁ頑張ってみる。
■夏の楽しみは、鱧(はも)である。毎年、京都の自宅近くのスーパーで骨切りしてあるのを一本購入して新幹線で輸送してくる。落としもいいし、天ぷらだってもちろんいいけれど、私のイチオシは、フライだ。
いいところは、フライあるいはカツは誰が作っても失敗なく出来る。衣はサクっと、中はふわっとやわらかく、美味い。
夏野菜は油になじみがいいものが多いように思う。仕事で夕食が遅くなって簡単に済まそうと思ったら天ぷらになりがちだ。
鶏の天ぷらも美味いものだ。私はどちらかというと天ぷらは胸肉が好きでよく作る。カボチャ、茄子、しし唐や万願寺などの甘唐辛子系、そして、やはり京都のスーパーで購入してきた山科唐辛子。しし唐よりも大ぶりで、味がやわらかくてしっかりとしている。
伏見甘長唐辛子というのも楽しみでこちらは細長くどちらかというとクセのない味が魅力だ。ピーマンの代わりに使うといい。
このあたりの唐辛子はスジ肉と出汁で炊くのが定番といえば定番だが、そのままカレー粉を溶いて葛でトロミをつければ、おうどん屋の和風カレーだ。
カリーといえば、私の定番の一つメカジキのカリー。
ココナツミルクで煮るところを、アーモンドミルクで煮るのが最近の私のブーム。美味さはそのまま、さっぱりと軽くできるのがいい。
土曜日には、Vic の物語のラストを読んでいたのだが、その間、2時間ゆっくりと豚のスペアリブを茹でておいた。これにタマネギ・ジャガイモ・人参とトマトを放り込んでさらに1時間。
ラストの感動の余韻を楽しみつつ、あっという間にご馳走様。
■先週にひっかかった音楽を少し。
1.人類最強のギタリストの呼び声も高いヤマンドゥ・コスタ、イタリアのギタリスト Francesco Buzzurro との共演 "Uno a Uno" 楽しく聴いた。
リリースされたばかりのアルバム "Uno a Uno" からのタイトル曲だが、アルバムも楽しめる。
2.ヤスミン・ウイリアムスのシングルもよかった。ギスギスした世の中で殺伐とした仕事に追い回されているときにBGMで聴くとよいかもしれない。
クリアなギターの音もいいし、包み込むようなコーラスも効果的だ。
3.先週の雑記帳に引き続き、イタリアはシチリア・パレルモ出身のイケメン凄腕ギタリストのマッテオ・マンクーゾ。マイルスの "Solar" をさらっと演奏する。
気心しれた仲間とチックコリアの "Spain"。スリリングな高速ソロをたっぷり堪能できる。
4.トゥーツ・シールマンスの名曲 "Bluesette" をクラシック・ギタリストの Laurel Harned が演奏。いやなかなかいいではありませんか。
5.やはりクラシックギターの宮川春菜、La Catedral の演奏がたまたまひっかかってきた。こちらも素晴らしい。
6.ふっと耳に入って来たのがあいみょんの「ざらめ」。今風の言葉を織り込みながらの直接的なメッセージは、私のストライクゾーンを少し外すが、この曲の詞はどこか私にささった。
この人の声、どこか諦観した独白のようでそれでいて明るさと力強さがあってしっかりと聴かせる。柔らかいギターを中心にした懐かしい感じのアンサンブルと曲構成もいい。この曲は先週来、何度も聴いた。これからさらにいい曲を作ってくれそうだ。
■ジョギングは新横浜で、午前中のはやいうちに 13.8km 走って来た。
朝8時ですでに30℃越え、雲が出ていたので直射日光のあたっている時間はそれほど長くはなかったが、コースの中で隠れる場所も少なく、湿度も高く、汗を 3 リットルほどかいた。
再三書いているが、これから12月にかけて仕事の山がもう1つある。ちょっと今からビビッているのだが、まぁなんとかなるだろう。
それにしてもどうにかならないものだろうか。戦争をやめることなど本来は簡単なことであるはずだ。
外務省はレバノンに退避勧告。最高レベルとなる「退避勧告」(レベル4)ということだ。
世界中の紛争が早く解決しますように。
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