アートを見て泣きたくなるくらい心が震えた
「好き」よりも「大好き」
と言いたい。
出会えて
「嬉しい」よりも「泣きたい」
の方が近い。
アートを見て、そう感じたのは
はじめてだった。
前日、『ザ ・フィンランドデザイン展』へ足を運んだ。
有名なマリメッコ柄の服や、ムーミンの絵、美しいコップなど素晴らしいデザインの品々が展示してある中で、私はある作品の前から動けずにいた。
ルート・ブリュック
セラミック(陶)作品。
『青い雲』
『陽のあたる街の為の習作』
『朽ちた木』
後期のミニマル作品である。
単純な●や◆の組み合わせなのに、繊細に複雑に組み合わされて、無意識の部分に入り込んでくる。
(上記の三作品は、ネットにも一切載ってないので、お見せできないのが本当に本当に残念)
今回見た作品のイメージの近いブリュック作品を載せる。
マットな黒と、メタリックな黒の色気。
キャンディーを溶かし掛けたような釉薬の艶の圧倒的な可愛さ。
バラバラなようで、繊細にバランスを取ってる全てのピースの味わい深さ。
泣きたくなるくらい美しい。
何時間でも見ていられる。
ルート・ブリュックの娘の言葉ですが、
このカケラの組み合わせを「心のモザイク」と表現していた。
心のモザイク
……うん。
とてもしっくりくる!!
全てのピースが心みたい。
複雑で、繊細で、美しくて、儚くて、愛しい。
家に帰ってからルート・ブリュックについて調べた。
すると、2019年ー2020年にルート・ブリュック展が全国巡回で行われた後、作品たちはヘルシンキへ帰って行ったとの事だった。
遅かった。完全に乗り遅れた。
なんで今知ってしまったのだ。
なんでまだ3作品日本に残っていたのだ。しかも、めちゃめちゃ素敵な作品が。
しかもネットに全く載ってないうえに、撮影も禁止だったので心の中にしか残っていない。
見ることが出来ないと思うと見たくなるのが人間。
私はすぐにメルカリで展示会で発売されたというルート・ブリュックの本を2冊購入した。
この本は、ルート・ブリュックの作品の質感をどうにか伝えようと素晴らしい写真を載せてくれていた。
でも、
本物を見たい!
本物が発していたあの吸い込まれそうな色が見たい。
凸凹した表面から出てくる光と影の迫力とオーラを感じたい。
あー、どうしても見たい。
フィンランドの首都ヘルシンキについで、二番目に大きな都市エスポーにあるエスポー近代美術館には、ルート・ブリュックの作品が5000件もコレクションされて展示されているらしい。
行きます!
私は見に行きます!
というか、また日本に来てくれーーー。
#アート #美術館 #ルート・ブリュック #デザイン #フィンランド #私の好きなもの
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