レベル99おじいちゃん。
カンストしてます、おじいちゃん。
1925年。大正最後の年。
7人兄弟の末っ子に生まれた祖父。
99年生きてきた祖父を見ていて、
人生の終盤に自分を助けてくれる
本当に必要なものが見えてきた。
それは、
足の筋肉。
そして、
自分で自分を楽しませられる力。
☞足の筋肉貯金
60で退職してから始めた近所の山登りは、
90の時、4000回登頂を迎えた。
30年間で鍛えられた足の筋肉は、今も家の中を自分の力で移動できる力になっている。
自分でトイレに行ける。お風呂に入れる。自分で食べて、部屋を移動できる。それができるから、実家で生活できる。
90後半からはガクッと体力が落ちて細くなっているけれど、それでも筋肉貯金が残っているのが、本当にすごい。
☞できることで楽しむ力
92を過ぎて、いろんな体の機能が使えなくなってきた時、
「尺八があって良かった」
と祖父が言った。
尺八🪈は喘息持ちの祖父が気管支を鍛えようと退職してから始めた趣味だったけれど、今となっては、外に出られなくても、自分の体ひとつで音楽を楽しめる相棒になっていた。
目が見えなくなって、耳も聞こえなくなってからは、俳句を作ることにハマっている。
「これだったら、寝たままでも、目を瞑っていても考えられる!」だって。
たしかに。
☞レベル99の楽しみ方
できる事がどんどん減っていく。
今までと同じようにはできないけど、
他に何ができるかな?
どうしたら、便利かな?
って、工夫して探し続けられる。
限られた範囲で自分を楽しませられる力を持っているなんて、すごい!
流石、レベル99!
「来年はレベル100だね!」
と言うと、
「あと一年は……もういいかな😝
充分やったから!」
そう、あっけらかんと言うので、
そっかぁ〜と頷く。
すごくサッパリしていていい。
どこまでも自由に。
体の自由も、
心の自由も、
積み重ねてきたものが、最後まで自分の力になってくれる。
その準備は、いつからでも遅くない。
って、そう思わせてくれる。
最高で最強な
レベル99のおじいちゃんです。