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2度と会わない人に自作のエッセイ集を渡す。



母が、職場を退職する方に、
自分の書いたエッセイ集の冊子を
渡すという。


退職する方とは、特別親しいわけではなく、業務の引き継ぎをするだけの仲らしい。

「親しくも無い人に渡したって、エッセイなんて読んでくれないよ😓貰っても戸惑うんじゃない?」


自分の書いたエッセイ集を
親しくも無い人に渡すのを想像して、
なぜか私が恥ずかしさを感じて、
余計な口出しをしてしまった。


「2度と会わないからいいんだよ」


日記みたいなものなんだから、また会う人に渡したほうが恥ずかしいよ。とのこと。


20年以上続けているエッセイ教室で、初めて作品集を30冊作ったらしく、渡す人を探しているようだった。


余ったら、私の葬式に配っといて。


と、結構先のオーダーを一人娘の私が引き受けることになった。


母は30人の人に自分のエッセイを見せるのか。


私には恥ずかしくてできないな。


そう考えて、
ふと、noteだってそんなもんか。
と我にかえる。


私、30人といわず、もっとたくさんの人に心丸出しの日記を晒しているのか。


今更ながら、恥ずかしくなった。








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TOMO
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