意味があるか無いかより、面白がって自分の人生を見てみる。
谷川俊太郎展へ行ってきました。
もう、、、最高でした。
谷川俊太郎さんは詩人です。
デビュー作『二十億光年の孤独』や、『朝のリレー』は教科書で習いますし、『スイミー』や『スヌーピー』の翻訳は優しく、心に残っています。
🌱🌱🌱
▪️詩は耳で聞く音声メディアである
谷川さんは、絵本作りで意識されていることをこのように説明されていました。
この展示会、入った瞬間からリズムに溢れてました。
谷川さんの朗読や、オノマトペ、自然と自分でも声に出して読みたくなる……!
♪♪♪
そして、今回の展示会は絵本がテーマ。
たくさんの美しい絵本の原画が見られました。
やっぱり、絵本って、絵が大事だなと。
まったくもって、
当たり前のことを再認識しました。
撮影全てOKだったので、ぜひご覧下さい。
▪️絵のプロ×言葉のプロ『ここはおうち』
今、絵本界で人気のjunaidaさんの原画が生で見られました〜!
この絵本は、谷川さんが書いたテキストに、junaidaさんが絵をつけ、その絵を見た谷川さんが、次の言葉を繋げて……と、物語を作っていったとか。
そんな絵本の作り方あるんだ💡
展示の仕方も可愛い🏠
この哲学的な言葉から、出てきたこの絵。
プロ同士のラリー、迫力があります。
全部載せたいほど可愛いけど、ギュッと絞って、一部だけ。
▪️白の表現が美しい『かないくん』
ほぼ日の糸井重里さんの企画でできた、【死】をテーマにした松本大洋さんとのコラボ絵本。
松本さんの描く白には、表情がある。
切なくて、温かい。
こんな繊細な白を、よく印刷できたなとびっくりします。(写真に映らない)
こんな贅沢な絵本ある?
大人のための絵本だよね?
そんな、気持ちになります。
▪️シンプルに伝わる『へいわとせんそう』
平和と戦争。
noritaneさんのシンプルな絵が、
谷川さんのシンプルな言葉と共に、
そのまま届く。
最後に紹介するのは、
この展示会で、1番好きになった本。
多分、わたしの人生で、これから何度も思い出すことになると思う言葉。
▪️noterさんに届けたい『あな』
『あな』の説明で、谷川さんが、
とおっしゃっていましたので……自由に解釈してみます。
「穴を掘る」ということに対して、
「何でそれをやるのか」「何になるのか」「どんな意味があるのか」「何に使うのか」何度も、何度も聞かれて……
最終的に その穴が どうなるのかというと、
結局、ただの穴のまま。
何かになる事なく、一人で埋めて終わる。
これが、衝撃で。
胸に刺さった。もう、グサーーーっと。
「穴を掘る」を、「絵を描く」とか「教える」とか、自分がやっていることに変換したら……リアルに心に迫ってくる。
もし自分なら、執着しちゃう。やっぱり。
もっと、もっと、頑張らなきゃ!
何か、意味のあるものにしなきゃ!
って、思っちゃう。
そんなとき、立ち止まれるかな?
他人からの評価や、存在意味ではなく、
やってる事を、自分自身でオッケー出せるかな?
すっごく、眩しく思える。
頑張ったことが、ただの「穴」ではなく、「池」でも「落とし穴」でも……何らかの意味を持ってカタチに残って欲しいと思っちゃう。
そんな感想を話すと、母が「穴は、人生だね。そんなもんだよ、ほとんどの事は何にもならないし、何の意味もない。」と言った。
そんなふうにも読めるねと……『穴』の絵本の“深さ”にズブズブとハマってしまった。
帰りにショップで詩のトイレットペーパーを購入(笑)トイレが詩を味わう時間に……と思ったけど、もったいなくて使いにくいな🤣
今回の美術館も、良い刺激を貰いましたー❣️