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結婚式もお葬式も「しない」という選択があっていい。

私が「結婚式したくない」と言うと、「い〜んじゃない?」と両親から軽く返事がきた。

式はこれまでのお世話になった感謝を伝える良い機会であることはよく分かっているのだが、とにかく、人前に出たくないこと、細かな準備をするのがどうしても億劫なこと……とにかくしたくなかった。

相手の家は農家なので、「お嫁さん姿をご両親に見せてあげなくて良いの?」と少しびっくりしていたが、代わりに家で料理を作ってくれて、お祝いの食事会をしてくれた。

この食事会があたたかで、家族に迎えてくれている事が伝わって嬉しかった。

結婚写真くらいは撮った方がいいと説得され、撮影スタジオで1万円くらいのプランで白無垢の写真を撮った。
(一度も見返すことはないので私は必要ないけれど、両家に結婚祝いの返礼カタログギフトに写真を添えると、贈り物として良い感じになった)


今日は、夫の弟くんの結婚のお祝い食事会だった。弟くん夫婦も結婚式はしないとの事。
私たちの影響も少なからずあるかもしれないが、「しない」選択肢が選べる時代なんだなぁと感じた。


去年、93歳の祖母が亡くなった。
お葬式はしなかった。
祖母が【献体】を選んだからだ。


祖母が息を引き取り、一晩一緒に過ごした後、次の日に大学病院から車がきて遺体を引き取って行った。(事務的ではなく、とても丁寧に包み込み、お見送りしてくださった)


献体とは、医大生の技術向上の為に体を預けることらしい。祖母の母も、国の医療の為に献体をしてきたのだそうだ。

遺体はお役目を終えると、大学病院の方でお骨にしてから返してくれる。一応、共同お葬式をしてくれるので、それに参加した。医大生が感謝の意を述べ、讃美歌を歌ってくれた。

母は、祖母の亡くなった後した事は、大学病院への連絡のみである。

お葬式の形も、いろいろだなぁと思った。
母も自分のお葬式はしなくて良いから、献体に登録しておくわ。と言っていた。私は一人っ子なので、とても助かる。


もちろん、式の良さも大事な節目や家族の集まりの場として大切だが、いろんなパターンを経験できて良かった。

自分の人生の節目を、自分で選べる。
ありがたいなぁ……。


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TOMO
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